アルファードの「サンルーフ」は、トヨタの公式サイトでは「左右独立ムーンルーフ(電動シェード&挟み込み防止機能付)」という名前で載っている。Executive Loungeとプラグインハイブリッド車のZは標準装備、ハイブリッド車とガソリン車のZはメーカーオプションで、価格は132,000円(消費税込)だ。Gは設定の記載がない。なお、公式の注記は「ガラス自体は開閉しません」としていて、ガラスは固定式だ。開閉するのは電動シェードで、屋根が開くタイプのサンルーフとは違う。
「付けて後悔するか」は、公式資料に数字も答えもない。この記事では、公式の主要諸元表と車両ページで確かめられた設定グレード・価格・重量・操作の注意点だけをまとめる。装着率やリセールへの影響、雨漏りの発生率は、確かめられる資料がなかったので書いていない。
サンルーフは「左右独立ムーンルーフ」で、標準なのはExecutive LoungeとZ(PHEV)
現行のアルファード(40系)にあるのは、2列目の右席と左席にそれぞれ置かれた左右独立ムーンルーフだ。トヨタの車両ページは「左右席でそれぞれに開閉できる」と案内するが、同じ項目の注記は「ガラス自体は開閉しません」としている。つまり屋根のガラスは固定式で、左右それぞれに開閉するのは電動シェードだ。設定は次のとおりだ(2026年6月現在の主要諸元表)。
| グレード | パワートレーン | 左右独立ムーンルーフ |
|---|---|---|
| Executive Lounge | プラグインハイブリッド車・ハイブリッド車 | 標準装備 |
| Z | プラグインハイブリッド車 | 標準装備 |
| Z | ハイブリッド車・ガソリン車 | メーカーオプション |
| G | ハイブリッド車(7人乗り・8人乗り) | 設定の記載なし |
メーカーオプションは、トヨタが「ご注文時に申し受けます。メーカーの工場で装着するため、ご注文後はお受けできませんのでご了承ください」と断っている。納車後に付けたくなっても、工場装着のこのオプションは追加できない。
後悔するかどうかを言い切れる公式の数字はない
「サンルーフは後悔する」「付けてよかった」といった言い切りは、メーカーの資料では確かめられない。トヨタの公式サイトの主要諸元表、車両ページ、グレード比較表で、次の数字は見つからなかった。
- ムーンルーフの装着率(注文のうち何割が付けているか)
- 雨漏りや故障の発生率
- 装着の有無による中古車価格やリセールの差
確かめられる材料は、価格、重量、操作の仕様、設定の条件だ。使う頻度や好みは人によって違うので、注文の前にこの記事の数字を見積もりに当てはめ、販売店で実車の天井を見て決めたい。
メーカーオプションは132,000円。Zの価格に足すと約2%
ハイブリッド車・ガソリン車のZにムーンルーフを付けたときの価格は、主要諸元表で132,000円(消費税抜き120,000円)だ。2026年6月現在のメーカー希望小売価格で、販売店が独自に価格を定めている、と同じ表に注記がある。トヨタの車両ページによると、北海道・沖縄は価格が異なる。
Zのメーカー希望小売価格(トヨタ公式サイトの車両情報、7人乗り、消費税込)に、このオプションだけを足した額は次のとおりだ。
| Zのタイプ | 本体価格 | ムーンルーフ付き |
|---|---|---|
| ガソリン車 2WD | 5,599,000円 | 5,731,000円 |
| ガソリン車 4WD | 5,797,000円 | 5,929,000円 |
| ハイブリッド車 2WD | 6,399,800円 | 6,531,800円 |
| ハイブリッド車 E-Four | 6,619,800円 | 6,751,800円 |
132,000円はこれらの約2.0〜2.4%にあたる(計算は132,000÷本体価格)。他のオプション、保険料、税金、登録の諸費用は別にかかる。
まとまった購入資金を用意せずに乗る方法として、カーリースを比べる人も増えています。国産車・輸入車の約300車種を月々定額で選べる月々定額のカーリース【オリコで乗ーる(おりこでのーる)】
のようなサービスもあります。
プラグインハイブリッド車のZ(7,649,400円)は標準装備なので、オプション代は別にかからない。ただし、ハイブリッド車のZとは価格の差が大きく、差額の中身はムーンルーフだけではない。ムーンルーフ目当てでパワートレーンを選ぶ根拠にはならない。
後席用パワーサイドサンシェードとセットで付く
主要諸元表の注記には「左右独立ムーンルーフと後席用パワーサイドサンシェードはセットでメーカーオプション」とある。ムーンルーフだけ、後席用の電動(パワー)サイドサンシェードだけを選ぶことはできない。なお、Z(ハイブリッド車・ガソリン車)とGには、手動のサイドサンシェードが標準で付く(主要諸元表)。表の価格は132,000円の1つで、パワーサイドサンシェードの行にも同じ注記が付く。
サイドサンシェードは、スライドドアガラスとリヤクォーターガラスに付く下降タイプの電動シェードだ。トヨタは「シェードはしっかり遮光できるほか、電動でお好みの位置に止められます」と説明している。日差しを遮りたいなら、ムーンルーフと一緒に付くこの電動タイプも判断の材料になる。
車両重量は20kg増える
主要諸元表の注記は「左右独立ムーンルーフを装着した場合、20kg増加します」としている。Zのハイブリッド車・ガソリン車の表の車両重量は、ムーンルーフなしの数字だ。付けた場合は次のとおりだ(表の値に20kgを足した。7人乗り、[ ]内の4WD・E-Four)。
| Zのタイプ | 表の車両重量 | ムーンルーフ付き |
|---|---|---|
| ハイブリッド車 | 2,160kg [2,220kg] | 2,180kg [2,240kg] |
| ガソリン車 | 2,060kg [2,120kg] | 2,080kg [2,140kg] |
これにユニバーサルステップ(20kg)など、他のオプションの重量が加わる。燃費(WLTCモード)や税金への影響は、公式の資料に装着の有無での数字がなかった。重量は車検証の記載で確かめられる。
開閉するのは電動シェード。挟み込み防止にも限りがある
トヨタの車両ページによると、電動シェードはワンタッチでオート開閉する。後席からだけでなく、音声認識操作(後席の音声認識操作はExecutive Loungeに標準装備)や、前席からの一括操作もできる。天井のおもてなし集中スイッチでも操作できる。ガラス自体は開閉しない。
取扱説明書(ガソリン車、2026.06~)では、この装備は「ルーフサンシェード」という名前で載っている。「ムーンルーフ」という語は取扱説明書にないので、この名前で探す必要がある。載っている内容は次のとおりだ。
- 操作: 助手席側・運転席側を個別に、またはスイッチで一括して開閉する。作動条件はエンジンスイッチがON。音声対話サービスでも操作できる
- 挟み込み防止: 閉めるときに異物を感知すると、作動が停止して少し開く。ただし、完全に閉まる直前に異物を挟むと作動しない場合があり、スイッチを押し続けた状態でも作動しない
- 作動制限: 短時間に開閉をくり返すと、モーターのオーバーヒート防止のために作動が制限されることがある
- 初期化: 自動全開・自動全閉が作動しないときは、エンジンスイッチをONにしてスイッチの閉める側を押し続ける手順で初期化する。それでも作動しなければトヨタ販売店で点検を受ける
- お子さまには操作させない。乗員の手・腕・頭・首を挟まないよう注意する
- ルーフの下側とルーフサンシェードのすき間にはふれない。手を挟んでけがをするおそれがあり、直射日光のあたる場所に長時間駐車するとルーフの下側が熱くなり、やけどのおそれもある

同時に選ぶ装備と、中古で買うときの確かめ方
主要諸元表の注記では、14インチリヤシートエンターテインメントシステムとJBLプレミアムサウンドシステムを付けると、車両重量はさらに10kg増える(表の注記)。ムーンルーフとの同時装着の可否は、確かめた資料に書かれていなかった。注文の際に、見積もりの時点で販売店に確かめておきたい。
ムーンルーフは工場装着なので、中古車でも後から付いているかは、実車で天井を見て確かめるしかない。Zのハイブリッド車・ガソリン車の中古を探すときは、掲載の装備欄に「ムーンルーフ」があるかを必ず見る。中古車の価格は公式の相場がないため、装着の有無で値段がどれだけ違うかは、1台ごとに販売店の提示額で比べるしかない。中古の考え方は中古アルファードの価格の記事、維持費はアルファードの維持費の記事にある。
MOTA車買取査定
一括査定サービス- 複数の買取業者へまとめて査定依頼ができる一括査定サービス
- 大手から地域密着の買取店まで幅広く比較できる
- 入力フォームからの申し込みで、電話が苦手な人にも配慮された案内がある
ナビクル
かんたん一括査定- 入力した車の情報をもとに、最適な買取業者とマッチングする仕組み
- 複数社からの電話ラッシュを抑えたい人向けの案内がある
- スマホから数分で申し込みが完了する手軽さが特徴
スバット車買取比較
一括査定サービス- 老舗の一括査定サービスの一つで、運営実績が長い
- 提携する買取業者へまとめて査定依頼を出せる
- 相場感を把握するための比較用として利用しやすい
決める前に確かめる3点
- グレードとパワートレーン: Executive LoungeとZ(PHEV)は標準、Z(ハイブリッド車・ガソリン車)は注文時のみ。Gは設定の記載がない
- 見積もり: 132,000円と、サイドサンシェードがセットになること、重量が20kg増えること
- 実車: 展示車か試乗車で、2列目に座って天井の見え方と開閉の操作を確かめる
設定や価格は車両の改良で変わることがある。注文の前に、トヨタの主要諸元表と販売店の見積もりで最新の内容を確かめたい。

