ミニクロスオーバーは「金持ちの車」?公的な統計はなく、新車と旧型中古を月々の額で見る

ミニクロスオーバーは「金持ちの車」?公的な統計はなく、新車と旧型中古を月々の額で見る

ミニクロスオーバーは「金持ちの車」なのか。この問いに、公的な統計で答えることはできない。車種ごとのオーナーの年収や資産を調べた国やメーカーの資料は、確認した範囲では見当たらなかった。以前この記事に書いていたオーナー像や年収の目安は、出典がなかったため全部消した。

確かめられるのは、公式の価格表と、税金・自賠責・燃料の公的な数字だ。先に知っておきたいのは、クロスオーバーが2023年11月にカントリーマンへ名前を変えたことだ。今の新車は現行のカントリーマンで、旧型のクロスオーバーは中古でしか買えない。

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そこでこの記事は、新車は価格差を月々の返済に直して見て、旧型は月々の予算から借入額を逆算する形にした。C・D・Eの年額と月額の合計は、ミニクロスオーバーに乗る年収の記事で計算している。

目次

新車は4,800,000円から6,830,000円、価格差は月々の返済に直すと分かりやすい

MINI Japanの価格表(2026年10月4日確認)では、現行のカントリーマンのうちガソリン・ディーゼルの区分が4,800,000円から6,830,000円だ(メーカー希望小売価格・税込)。電気の「ALL-ELECTRIC MINI COUNTRYMAN」は6,040,000円からになる。ここでは、最安のC SELECTと、上位の3つ(S ALL4 SELECT・S ALL4・JOHN COOPER WORKS ALL4)を選んだ。CとDの月々は先の記事で計算している。価格には、オプション、付属品、保険料、税金、登録に伴う諸費用、リサイクル料金が含まれない。

ローンの月々は、元利均等返済の式で出せる。

月々の返済額=借入額×r×(1+r)n÷((1+r)n−1) (r=年利÷12、n=返済回数)

頭金100万円、年利3.0%、60回で計算した。年3.0%は計算のために置いた仮の数字で、特定の金融機関の金利ではない。ボーナス払いと残価の据え置きはなく、諸費用とオプションは別に払う前提だ。

グレード 価格(税込) 借入額 月々の返済 C SELECTとの月々の差
COUNTRYMAN C SELECT 4,800,000円 3,800,000円 68,281円 —
COUNTRYMAN S ALL4 SELECT 5,530,000円 4,530,000円 81,398円 13,117円
COUNTRYMAN S ALL4 5,920,000円 4,920,000円 88,406円 20,125円
JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN ALL4 6,830,000円 5,830,000円 104,757円 36,476円

C SELECTとJOHN COOPER WORKSの価格差は2,030,000円だが、60回で払う総額の差は利息を含めて約219万円になる。利息の合計は、C SELECTで約29.7万円、JOHN COOPER WORKSで約45.5万円だ。

税金と自賠責は、走り方ではなく車の仕様で決まる

C SELECTの総排気量は1,498ccで、東京都主税局の税率表では年30,500円だ(2019年10月1日以後に初めて登録した自家用乗用車)。車両重量は、MINI公式の装備・価格表(2026年7月13日現在)で1,560kgとあり、重量税は1.5トン超〜2トン以下の区分になる。エコカー減税の対象外とみなすと年16,400円だ。Cは国土交通省の燃費一覧に現行の型式がなく、同じ重量帯の基準値から約70%と推計したため、実際の額は見積もりで確かめたい。

自賠責は、24か月契約が2026年11月1日以降に始まるものから18,560円になり、1年あたり9,280円だ。値上げの内容は自賠責保険料の11月値上げの記事にある。電気のEは自動車税が年25,000円で、重量税は新車時と初回の車検で免税になる。

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燃料代は1kmあたりで比べると、ガソリン約11円・ディーゼル約9円・電気約4円

燃料代は「単価÷燃費×距離」で出る。単価は、資源エネルギー庁の調査(2026年9月28日時点の全国平均)でハイオク181円、軽油160円。Cの指定燃料は、MINI公式の装備・価格表で無鉛プレミアムガソリン、Dは軽油だ。燃費はWLTCモードで、Cが16.4km/ℓ、Dが17.4km/ℓ。Eの交流電力量消費率は144Wh/kmで、電気は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安の31円/kWh(税込)を使った。

1kmあたり・年間の走行距離別 1kmあたり 年5,000km 年15,000km
C(ハイオク181円÷16.4) 約11.04円 55,183円 165,549円
D(軽油160円÷17.4) 約9.20円 45,977円 137,931円
E(0.144kWh×31円) 約4.46円 22,320円 66,960円

年10,000kmの額は先の記事にある。電気は、自宅で充電するか外の急速充電かで単価が変わるため、目安として見たい。

自宅のカーポートで、SUVの充電口に普通充電ケーブルをつないでいる様子
イメージ画像です。

旧型クロスオーバーは中古が前提で、公式の相場がないため月々の予算から借入額を逆算する

旧型の中古について、メーカーや国が出した相場の資料は見当たらないので、価格は書かない。そこで、月々いくらまで払えるかから、借りられる額を逆算する。年3.0%・60回の式を変形すると、借入額は「月々の返済額÷0.017969」で出る。

月々の返済(年3.0%・60回) 借入額 頭金100万円を足した合計 利息の合計
30,000円 約1,669,571円 約2,669,571円 約13.0万円
50,000円 約2,782,618円 約3,782,618円 約21.7万円
70,000円 約3,895,665円 約4,895,665円 約30.4万円

合計額は相場ではなく、月々の予算と頭金から出た計算結果だ。この額に車両価格と諸費用が収まるかを、見積もりで確かめる。年3.0%は仮の数字で、金融機関の金利ではない。

旧型は初回登録が2019年9月以前かで自動車税が変わる。二代目のガソリン車は今の法律では重課の対象外

BMWグループのプレスリリースによると、クロスオーバーは2011年に登場し、2017年に二代目へ進化した。旧型には、2019年9月30日以前に初めて登録された車も、10月1日以後の車もある。東京都主税局の税率表では、同じ排気量でも税額が違う。

総排気量(自家用乗用車) 2019年10月1日以後 2019年9月30日以前 差額
1リットル超〜1.5リットル以下 30,500円 34,500円 4,000円
1.5リットル超〜2リットル以下 36,000円 39,500円 3,500円
2リットル超〜2.5リットル以下 43,500円 45,000円 1,500円

総排気量と初度登録年月は、車検証で確かめる。自動車税の重課(概ね15%)は、今の法律では、ガソリン車は2015年3月31日まで、ディーゼル車は2017年3月31日までに登録した車が対象だ(ガソリンを燃料とするハイブリッド自動車などは対象外)。二代目は2017年からなので、ガソリン車は今の法律では重課の対象にならない。ディーゼル車は、2017年3月31日までに登録された車だけが2028年度から対象になり(条文から計算)、それより後の登録は上がらない。仕組みは自動車税13年超の早見表の記事にある。

重量税は、車検証の車両重量で決まる。国土交通省の税額表(2026年5月1日から)では、エコカー外の自家用乗用車で、2年あたり1.5トン以下は24,600円、1.5トン超〜2トン以下は32,800円(1年あたり12,300円と16,400円)だ。13年を超えると、それぞれ34,200円と45,600円になる。

販売店の商談テーブルで、見積書を確かめながらペンを持つ手元と卓上カレンダー
イメージ画像です。

保険・駐車場・点検整備・修理は公的な資料がなく、見積もりで確かめる

任意保険料、駐車場代、点検整備、タイヤ、故障の修理費は、公的な資料がない。ここには数字を書かない。中古は、整備記録簿を見せてもらい、見積もりで金額を確かめるのが確実だ。

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乗り換えなら、今の車の査定額が頭金と借入額を動かす

今の車の下取りや売却額は、頭金に回せる。借入額が減れば、月々の返済と利息の両方が下がる。逆に、前の車のローンが売値で返しきれなければ、差額が新しい出費になる。

輸入車は、国産車を中心に扱う店より、輸入車に慣れた店のほうが評価してもらいやすいことがあります。売却を考えるなら、輸入車専門で全国対応の輸入車買取センターでも査定額を確かめてみてください。

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