日本自動車販売協会連合会(自販連)が2026年9月4日に公表した「乗用車ブランド通称名別順位 2026年8月分」で、1位はトヨタ・ヤリスの10,077台(前年対比114.3%)だった。2位はライズの8,824台、3位はカローラの8,335台と続く。
目立つのは前年8月からの伸び方だ。登録車のジムニーは前年対比500.8%、RAV4は341.6%、CX-5は217.0%、ランドクルーザーは189.1%だった。軽自動車では、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の確報でホンダ・N-BOXが13,917台で1位になった。
この記事では、自販連と全軽自協の表の数字と、各メーカーの公式リリースで確かめた発売日だけを扱う。伸びた理由は各社の公式リリースに書かれていないため、「いつ新型が出たか」を並べるにとどめる。
2026年8月の登録車ランキングは、1位ヤリス、2位ライズ、3位カローラだ
自販連の表は、軽自動車と海外ブランド車を除いた国産ブランドの乗用車を、ブランド通称名ごとに合算した順位だ。上位20位は次のとおり。
| 順位 | ブランド通称名 | ブランド名 | 8月の台数 | 前年対比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ヤリス | トヨタ | 10,077 | 114.3 |
| 2 | ライズ | トヨタ | 8,824 | 117.9 |
| 3 | カローラ | トヨタ | 8,335 | 97.0 |
| 4 | シエンタ | トヨタ | 7,591 | 127.3 |
| 5 | ルーミー | トヨタ | 6,720 | 101.1 |
| 6 | アルファード | トヨタ | 5,753 | 101.6 |
| 7 | ランドクルーザー | トヨタ | 5,506 | 189.1 |
| 8 | フリード | ホンダ | 4,951 | 86.9 |
| 9 | アクア | トヨタ | 4,567 | 105.3 |
| 10 | セレナ | 日産 | 4,541 | 96.0 |
| 11 | RAV4 | トヨタ | 4,488 | 341.6 |
| 12 | ジムニー | スズキ | 4,437 | 500.8 |
| 13 | ヴォクシー | トヨタ | 4,355 | 85.0 |
| 14 | ノア | トヨタ | 4,205 | 83.2 |
| 15 | ステップワゴン | ホンダ | 4,043 | 102.0 |
| 16 | ヴェゼル | ホンダ | 3,859 | 85.2 |
| 17 | ノート | 日産 | 3,677 | 74.3 |
| 18 | フィット | ホンダ | 3,548 | 122.2 |
| 19 | ソリオ | スズキ | 3,379 | 84.7 |
| 20 | CX-5 | マツダ | 3,329 | 217.0 |
上位10台のうち8台がトヨタだ。20位までのうち8車は、前年対比が100%を下回った。

上位20位で大きく伸びたのは登録車のジムニー、RAV4、CX-5、ランドクルーザーだ
同じ表の50位までで、前年対比が150%を超えた車を伸び率の高い順に並べた。右の列は、各メーカーの公式リリースで確かめた発売日・発表日だ。
| ブランド通称名 | 順位 | 8月の台数 | 前年対比(%) | 公式リリースで確かめたこと |
|---|---|---|---|---|
| エルグランド | 34 | 1,365 | 910.0 | 新型を2026年7月16日に発売 |
| リーフ | 33 | 1,395 | 722.8 | 3代目の日本仕様B7を2025年10月8日に発表 |
| ジムニー | 12 | 4,437 | 500.8 | ジムニー ノマドの一部仕様変更車を2026年7月1日に発売(初回は2025年4月3日) |
| キックス | 25 | 2,135 | 360.0 | 2代目を2026年6月18日に発売 |
| RAV4 | 11 | 4,488 | 341.6 | 6代目を2025年12月17日に発売 |
| CX-5 | 20 | 3,329 | 217.0 | 3代目を2026年5月21日に販売開始 |
| レヴォーグ | 26 | 2,105 | 192.9 | この記事では扱わない |
| ランドクルーザー | 7 | 5,506 | 189.1 | “FJ”シリーズを2026年5月14日に発売 |
| ロッキー | 32 | 1,669 | 163.1 | この記事では扱わない |
| クロスビー | 31 | 1,754 | 161.5 | この記事では扱わない |
| ロードスター | 42 | 938 | 160.3 | この記事では扱わない |
発売日・発表日を確かめた7車は、いずれも前年8月より後に新型の発売・発表、シリーズの追加、仕様変更車の発売があった。ただし、リリースは販売台数が伸びた理由を説明するものではない。並んでいるのは「これらの後の数字」だと読むのが正確だ。
30位のbZ4X(1,772台)は前年対比が空欄(前年の台数がない場合などは空欄との注記)のため入れていない。
伸びは8月だけではない。同じ自販連の資料に載っている6月・7月分と並べると次のようになる。
| ブランド通称名 | 6月(前年対比) | 7月(前年対比) | 8月(前年対比) |
|---|---|---|---|
| RAV4 | 6,990台(280.0%) | 7,536台(285.3%) | 4,488台(341.6%) |
| ジムニー | 4,622台(110.0%) | 4,333台(169.9%) | 4,437台(500.8%) |
| CX-5 | 4,668台(227.6%) | 4,240台(229.6%) | 3,329台(217.0%) |
| ランドクルーザー | 8,778台(218.1%) | 8,061台(203.2%) | 5,506台(189.1%) |
| キックス | 2,392台(292.1%) | 2,591台(335.6%) | 2,135台(360.0%) |
8月はジムニー以外の4車が7月より減った。それでも前年対比では、RAV4、CX-5、ランドクルーザー、キックスは6月から8月まで3か月とも180%を超えている。
RAV4は6代目の発売が2025年12月、CX-5は3代目の販売開始が2026年5月だ
トヨタは2025年12月17日に6代目の新型RAV4を発売した。このときはHEVで、PHEVは2026年2月19日のリリースで3月9日の発売が発表された。8月の4,488台はHEVとPHEVを分けていない合算だ。
マツダは2026年5月21日に新型CX-5の販売を始めた。リリースでは次のように位置づけている。
9年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目CX-5
マツダは6月23日のリリースで、6月21日時点の国内受注台数が10,000台を超え、月間販売計画2,000台の5倍を超えたと発表している。
ランドクルーザーについては、トヨタが2026年5月14日に“FJ”シリーズを発売した。リリースでは、ランクルを“300”“70”“250”の3シリーズに“FJ”を加えたラインアップとしている。

ジムニーの4,437台に、軽のジムニーは入っていない
自販連の表は「軽自動車及び海外ブランド車は除く」ので、12位のジムニー4,437台は登録車のジムニーだけの数字だ。軽自動車のジムニーは、全軽自協の表に別に載っている。
スズキはジムニー(無印)を軽四輪駆動車、ジムニー シエラとジムニー ノマドを小型四輪駆動車として発売している。軽を除く自販連の「ジムニー」は、この2車の合計にあたる。
| 統計 | 対象 | 8月の台数 | 前年同月比(%) |
|---|---|---|---|
| 自販連(登録車) | ブランド通称名「ジムニー」 | 4,437 | 500.8 |
| 全軽自協(軽) | 通称名「ジムニー」 | 1,954 | 54.5 |
登録車のジムニーは前年の5倍だが、軽のジムニーは前年の半分ほどだ。「ジムニーが5倍売れた」と読むのは正しくない。
自販連の表は同じ車名を合算しており、シエラとノマドがそれぞれ何台かは表に出ていない。
ジムニー ノマドはジムニーシリーズ初の5ドアで、2025年4月3日に発売された。スズキは2025年2月3日、約5万台の注文を受けたとして受付を一時停止し、2026年1月30日に一部仕様変更を発表して受注を再開した(納車順は抽選)。仕様変更車の発売は7月1日だ。
ランドクルーザーの5,506台も合算で、シリーズ別の数字は出ていない
ランドクルーザーも同じ考え方だ。自販連の注記には次のように書かれている。
ブランド通称名とは、国産メーカーの同一車名を合算したものであり、海外生産車を含みます。
“300”“250”“70”“FJ”のどれが何台だったかは、この表からは分からない。「FJが伸びた」といった読み方はできない。
軽の1位はN-BOXの13,917台、上位10位で最も伸びたのはルークスだ
全軽自協の「2026年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報」の乗用車ベスト15から、上位10位を抜き出した。軽の表も、アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴなどをメーカーごとに同じ車名で合算している。
| 順位 | メーカー | 通称名 | 8月の台数 | 前年同月比(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ホンダ | N-BOX | 13,917 | 93.2 |
| 2 | スズキ | スペーシア | 11,624 | 101.3 |
| 3 | ダイハツ | タント | 6,672 | 95.9 |
| 4 | ダイハツ | ムーヴ | 6,249 | 57.6 |
| 5 | 日産 | ルークス | 6,093 | 157.4 |
| 6 | スズキ | ハスラー | 6,080 | 107.9 |
| 7 | スズキ | ワゴンR | 4,068 | 91.3 |
| 8 | 三菱 | デリカミニ/eK | 3,919 | 108.4 |
| 9 | スズキ | アルト | 3,468 | 73.8 |
| 10 | ダイハツ | タフト | 2,691 | 100.8 |
ベスト15で前年同月比が150%を超えたのは、5位のルークス(157.4%)と14位のN-ONE(1,440台、180.5%)だ。日産は2025年9月19日に新型ルークスを発表し、10月21日のリリースで10月27日からデリバリーを始めるとしている。
N-BOXは1位を保ったが、前年同月比は93.2%で前年8月を下回った。

ランキングは「売れた順」であって、買いやすさや納期の順ではない
前年対比は前年8月の台数に対する比率で、前年が少なかった車ほど大きく出る。数字を車選びに使うなら、次の点を押さえたい。
- 前年対比は「伸び率」で、台数の多さではない。RAV4は341.6%でも順位は11位だ
- 通称名の合算なので、グレードやシリーズ別の人気は分からない(ジムニー、ランドクルーザー、カローラなど)
- 登録車と軽は別の統計だ。車名が同じでも足し合わせて比べない
- 気になる車の納期は、販売台数からは分からない。トヨタは工場出荷時期・納車時期の目処のページで車種別に案内しており、実際の納車時期は販売店によって異なると書いている。ほかのメーカーも公式サイトと販売店で確かめたい
毎月の順位は、自販連のブランド通称名別ランキングのページにPDFで載る。RAV4とハリアーの価格はハリアーとRAV4の価格差をまとめた記事で、2026年10月1日発売のランドクルーザー300のハイブリッドはランクル300ハイブリッドの記事で扱っている。
車選びの考え方は、購入ガイド・選び方のカテゴリにまとめている。
情報源
- 日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位 2026年8月分」2026年9月4日(PDF、6月分・7月分を含む)
- 日本自動車販売協会連合会「ブランド通称名別ランキング」
- 全国軽自動車協会連合会「2026年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報」
- トヨタ自動車「新型RAV4を発売」2025年12月17日
- トヨタ自動車「新型RAV4(PHEV)を発売」2026年2月19日
- トヨタ自動車「ランドクルーザー、新型車“FJ”シリーズを発売」2026年5月14日
- マツダ「新型「MAZDA CX-5」の販売を開始」2026年5月21日
- マツダ「「MAZDA CX-5」の受注が好調」2026年6月23日
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