テスラに乗るために必要な年収に、国やテスラが決めた基準はない。同じ年収でも、手取りやほかの支払いで、車に回せるお金は変わる。
10月9日更新:テスラ公式サイトで、Model 3(5,313,000円から)とModel Y(5,587,000円から)の6グレードの価格を10月9日に確かめ直した。計算に使っている価格は9月27日から変わっていない。一方、国のCEV補助金は10月9日に最終期限が公表された(下の補助金の節を参照)。
テスラ全グレードの価格と補助金の額は、テスラの価格一覧にまとめている。この記事は、その価格から毎月いくら要るかを計算する。
以前この記事に載せていた年収の目安は、出典のない置き方に基づく数字だったため、すべて消した。代わりに、テスラ公式サイトの価格と、国土交通省・総務省・東京都などの公的な資料から、ローンの月々と税金・自賠責・電気代を計算できるようにした。
2026年10月4日にテスラ公式サイトで確かめた価格は、Model 3が5,313,000円から、Model Yが5,587,000円からだ。毎月の合計は、頭金100万円・年3.0%・60回のローンで、いちばん安いModel 3 Premium RWDなら約8.3万円になる(任意保険・駐車場・点検整備は別)。
現行はModel 3とModel Yで6グレード、価格は5,313,000円から7,490,000円
テスラ ジャパンの各モデルの注文ページ(デザインページ)に表示されている価格と、「航続距離の表記について」のサポートページに載る国土交通省審査値を並べると、次のとおりだ。
| グレード | 表示価格 | 車両重量 | 一充電走行距離(WLTC) | 交流電力量消費率(WLTC) |
|---|---|---|---|---|
| Model 3 Premium RWD | 5,313,000円 | 1,780kg | 594km | 119Wh/km |
| Model 3 Premium ロングレンジAWD | 6,219,000円 | 1,840kg | 766km | 123Wh/km |
| Model 3 パフォーマンスAWD | 7,259,000円 | 1,850kg | 647km | 146Wh/km |
| Model Y Premium RWD | 5,587,000円 | 1,920kg | 547km | 130Wh/km |
| Model Y Premium ロングレンジAWD | 6,476,000円 | 1,990kg | 682km | 138Wh/km |
| Model Y L Premium AWD | 7,490,000円 | 2,090kg | 788km | 127Wh/km |
テスラ公式の「購入価格」には、登録手続代行手数料100,000円が含まれる(Model 3 Premium RWDで5,413,000円、Model Y Premium RWDで5,687,000円)。この記事の計算は、表の価格(手数料を含まない)で行っている。含めると、ローンの月々は約1,800円増える。
注文ページの価格に「税込」の表記はないが、国の補助金一覧に載る税抜の定価に消費税10%を足した額と一致する。価格は改定されることがあるので、注文前に公式の注文ページで今の額を確かめたい。ボディカラーやオートパイロットのパッケージなどを選ぶと、価格は上がる。
最新の価格の整理はテスラの価格一覧にまとめている。

ローンの月々は、借入額×月利の式で自分で出せる
ローンを組む場合の月々の額は、元利均等返済の式で計算できる。
月々の返済額=借入額×r×(1+r)n÷((1+r)n−1) (r=年利÷12、n=返済回数)
頭金100万円、年利3.0%、60回(5年)、ボーナス払いなし・残価の据え置きなしで計算した。年3.0%は計算のために置いた仮の数字で、特定の金融機関の金利ではない。登録の諸費用やオプションは別に払う前提だ。
| グレード(頭金100万円・年3.0%・60回) | 借入額 | 月々の返済 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| Model 3 Premium RWD | 4,313,000円 | 77,499円 | 約33.7万円 |
| Model 3 Premium ロングレンジAWD | 5,219,000円 | 93,779円 | 約40.8万円 |
| Model 3 パフォーマンスAWD | 6,259,000円 | 112,466円 | 約48.9万円 |
| Model Y Premium RWD | 4,587,000円 | 82,422円 | 約35.8万円 |
| Model Y Premium ロングレンジAWD | 5,476,000円 | 98,397円 | 約42.8万円 |
| Model Y L Premium AWD | 6,490,000円 | 116,617円 | 約50.7万円 |
借りれば、利息のぶん払う総額は増える。見積もりの金利・回数・頭金を同じ式に入れ、総支払額も見たい。国の補助金を使う場合も、受け取りは登録後なので、この計算は補助金を引かない額で置いている。
自動車税は電気自動車で年25,000円、重量税は免税
自動車税は、排気量のない電気自動車では一律の税率だ。東京都主税局の税率表では、2019年10月1日以降に初めて登録した自家用の乗用車で、電気自動車は年25,000円になる。これは軽減前の額で、グリーン化特例では初回登録の翌年度分が概ね75%軽減され、東京都ではZEV導入促進税制で課税が免除される。4月1日時点の車検証の所有者(ローンで売主が所有権を持っている場合は使用者)にかかる。
総務省の令和8年度税制改正の通知には、令和10年度以後に新車新規登録を受ける電気自動車の乗用車は、車両重量に応じた課税方式を導入するとある。具体的な税率は令和9年度税制改正で決める予定だ。今の税率が将来もずっと続くとは限らない。
自動車重量税は、国土交通省の「エコカー減税の概要」で、電気自動車の新車新規登録等が免税とされている(令和8年5月1日〜令和9年4月30日に登録する場合)。初回の継続検査時等も免税だ。2回目以降の車検の重量税は、国土交通省の税額表で、本則税率の2年分が、2トン以下で20,000円、2トン超〜2.5トン以下で25,000円だ。車検の前に、国土交通省の次回自動車重量税額照会サービスで確かめたい。
上の表の車両重量は、重量税の区分を決める値でもある。ただ、免税の間は税額に影響しないので、年額の計算では0円にしている。
自賠責は24か月18,560円、電気代は電費×31円で出す
自賠責保険料は、2026年11月1日以降に始まる契約から、乗用車の24か月で18,560円になる。年あたりは9,280円だ。値上げの内容は自賠責保険料の値上げの記事にまとめている。
電気代は「距離×交流電力量消費率×電気の単価」で出す。単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価31円/kWh(税込)を使う。Model 3 Premium RWDなら、年10,000kmで、10,000×0.119×31=36,890円だ。1kmあたりは約3.7円になる。
自宅で充電するか、外の急速充電を使うかで単価は変わり、実際の電費は気温や走り方で変わる。急速充電の料金は今回計算に入れていない。
ほかのグレードも同じ式で、Model 3のロングレンジAWDは38,130円、パフォーマンスAWDは45,260円、Model Yは、Premium RWDが40,300円、ロングレンジAWDが42,780円、Model Y L Premium AWDが39,370円になる。電費の数字が大きいグレードほど、電気代は多くかかる。ただし、年10,000km走る前提の差は、最も安いModel 3 Premium RWDと最も高いパフォーマンスAWDの間でも年間8,370円ほどだ。
毎月の合計は、ローンの月々と税金・自賠責・電気代を足して手取りと比べる
自動車税25,000円、重量税0円、自賠責9,280円、電気代を足した年額を12で割り、ローンの月々に足すと次のようになる。
| 月額の目安 | ローン | 税金・自賠責・電気代(年額÷12) | 小計 |
|---|---|---|---|
| Model 3 Premium RWD | 77,499円 | 5,931円(年71,170円) | 83,430円 |
| Model 3 Premium ロングレンジAWD | 93,779円 | 6,034円(年72,410円) | 99,813円 |
| Model 3 パフォーマンスAWD | 112,466円 | 6,628円(年79,540円) | 119,094円 |
| Model Y Premium RWD | 82,422円 | 6,215円(年74,580円) | 88,637円 |
| Model Y Premium ロングレンジAWD | 98,397円 | 6,422円(年77,060円) | 104,819円 |
| Model Y L Premium AWD | 116,617円 | 6,138円(年73,650円) | 122,755円 |
任意保険、駐車場、点検整備、タイヤ、自宅の充電設備の工事費は含めていない。見積もりで足してほしい。電気代は自宅で充電する前提の目安で、外の充電を多く使う人は、その料金を別に見込む必要がある。
比べる相手は、年収の額面ではなく毎月の手取りだ。手取りから家賃・食費・保険・貯金など今の支出を引き、その残りに小計と見積もりの額が収まるかを見る。収まらなければ、グレードや頭金、返済回数を見直す合図だ。同じ手順のボルボの年収の記事も参考になる。
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国のCEV補助金は、公式の一覧では現行のModel 3・Model Yとも1,270千円
次世代自動車振興センターの「令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額」(令和8年10月1日現在)で、テスラのModel 3・Model Yの現行グレードは、登録日が令和8年4月1日〜12月31日の列も、令和9年1月1日以降の列も1,270千円(127万円)だ。
ただし、金額も受付も変わりうる。同センターは2026年9月4日に、申請受付の終了見込みを「令和8年12月上旬〜12月下旬目処」と公表し、10月9日にも同じ見込みを公表している。あわせて10月9日には、補助対象となる初度登録(届出)は令和9年2月1日まで、交付申請書は令和9年2月12日まで(必着)という最終期限も公表された。予算額に達した場合は、この日より前に受付が終わる。詳しくはCEV補助金の最終期限の記事にまとめている。申請書は到着順で、予算額に達した日の前日に受付が終わる。受け取りは登録後の申請になるので、支払い時にいったん全額が要る。条件と最新の額は、センターのサイトで確かめたい。
乗り換えるなら、査定は複数の店で比べる
今の車を下取りや売却に出すと、頭金に回せる。借入額が減れば、月々の返済と利息の両方が下がる。逆に、前の車のローンが売値で返しきれなければ、差額が新しい出費になる。
輸入車は、国産車を中心に扱う店より、輸入車に慣れた店のほうが評価してもらいやすいことがあります。売却を考えるなら、輸入車専門で全国対応の輸入車買取センター
でも査定額を確かめてみてください。

買う前に確かめること
- テスラ公式サイトの注文ページで、今の価格を確かめる
- ローンは金利・回数・頭金を変えて、総支払額を複数の見積もりで比べる
- CEV補助金の受付状況を、次世代自動車振興センターのお知らせで確かめる
- 2回目以降の車検の重量税を、国土交通省の照会サービスで確かめる
- 自宅や近所の充電環境と、任意保険の見積もりを先に取る
ほかの購入ガイドは、購入ガイド・選び方のカテゴリにまとめている。
情報源
- テスラ ジャパン「Model 3 デザイン」(2026年10月4日確認)
- テスラ ジャパン「Model Y デザイン」(2026年10月4日確認)
- テスラ サポート ジャパン「航続距離の表記について」(2026年10月4日確認)
- 東京都主税局 自動車税
- 総務省 令和8年度税制改正に関する通知(令和8年1月21日)
- 国土交通省 エコカー減税(自動車重量税)の概要
- 損害保険料率算出機構 自賠責保険基準料率の届出について(2026年4月30日届出)
- 全国家庭電気製品公正取引協議会 Q&A(電力料金の目安単価)
- 次世代自動車振興センター「令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額」(令和8年10月1日現在)
- 次世代自動車振興センター「登録(届出)期間と受付期間の最終期限について」(令和8年10月9日公表)
- 次世代自動車振興センター「申請受付終了見込み時期について」(令和8年9月4日公表)

