ダイハツ工業は2026年8月31日、軽乗用車「タント」に特別仕様車「デイリーツール」を設定するとともに、「タント」と小型乗用車「トール」を一部改良し、同日から全国一斉に発売した。
価格(消費税込み)は、タントがL(2WD)の149万6,000円から、トールがX(2WD)の183万400円から。デイリーツールはタントのXとXターボに設定され、通常グレードより3万3,000円高い。予防安全機能「スマートアシスト」は、横断中の自転車や、右折時の対向車、右左折時に横断してくる歩行者を検知できるようになった。
この記事では、ダイハツの発表資料(ニュースリリースとPDF)に書かれている範囲で、価格・変更点・グレードごとの違いを整理する。燃費は発表資料に記載がないため、ここでは扱わない。
タントに特別仕様車「デイリーツール」が加わり、トールとともに8月31日に一部改良された
発表資料によると、今回の内容は3つに分かれる。
- タントに、ブラックのアクセントを加えた特別仕様車「デイリーツール」(Xターボ/X)を設定した
- 専用用品を組み合わせた新スタイルを2つ追加した(タント向け「デイリーツールスタイル」、タント ファンクロス向け「アーバンタフスタイル」)
- タントとトールを一部改良し、色の追加とスマートアシストの強化などを行った
発売日はいずれも8月31日(月)で、全国一斉発売だ。ダイハツは、タントを2003年の発売以来スーパーハイト系(全高1,700mm以上の軽乗用車)という新ジャンルを開拓したモデルと説明している。現在は「タント」「タント カスタム」「タント ファンクロス」の3バリエーションを展開している。

価格はタントが149万6,000円から、トールが183万400円から
メーカー希望小売価格(消費税込み)は次のとおり。トランスミッションはすべてCVTで、NAは自然吸気エンジン、TCはターボエンジンを指す。
タントの価格
| グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
|---|---|---|---|
| L | NA | 1,496,000円 | 1,622,500円 |
| X | NA | 1,628,000円 | 1,749,000円 |
| Xターボ | TC | 1,793,000円 | 1,914,000円 |
| ファンクロス | NA | 1,820,500円 | 1,941,500円 |
| ファンクロスターボ | TC | 1,963,500円 | 2,084,500円 |
| カスタムX | NA | 1,881,000円 | 2,002,000円 |
| カスタムRS | TC | 2,024,000円 | 2,145,000円 |
トールの価格
| グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
|---|---|---|---|
| X | NA | 1,830,400円 | 2,006,400円 |
| G | NA | 1,989,900円 | 2,165,900円 |
| Gターボ | TC | 2,117,500円 | 設定なし |
| カスタムG | NA | 2,170,300円 | 2,346,300円 |
| カスタムGターボ | TC | 2,313,300円 | 設定なし |
トールの4WDはNAのX・G・カスタムGの3グレードだけで、ターボ車に4WDはない。タントは全7グレードに4WDがあり、2WDとの差はL・X・Xターボで12万円前後(例: Xは2WDが162万8,000円、4WDが174万9,000円)だ。
価格は希望小売価格で、販売会社が独自に定める。保険料、税金(消費税を除く)、自動車リサイクル料金、登録などにかかる費用は別にかかる。
デイリーツールは同じグレードより3万3,000円高い
特別仕様車「デイリーツール」は、カラードドアミラー、ドアアウターハンドル、アルミホイールにブラックのアクセントを加えたものだ。価格は、同じXとXターボの通常グレードに3万3,000円を足した額になっている。
| グレード | 駆動 | デイリーツール | 通常グレード | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| X “デイリーツール” | 2WD | 1,661,000円 | 1,628,000円 | 33,000円 |
| Xターボ “デイリーツール” | 2WD | 1,826,000円 | 1,793,000円 | 33,000円 |
| X “デイリーツール” | 4WD | 1,782,000円 | 1,749,000円 | 33,000円 |
| Xターボ “デイリーツール” | 4WD | 1,947,000円 | 1,914,000円 | 33,000円 |
このほか、専用のサイドドアデカールやエンブレム加飾を組み合わせた「デイリーツールスタイル」(タント)と、10種類の用品を組み合わせた「アーバンタフスタイル」(タント ファンクロス)は、専用用品プランとして設定された。用品プランの価格は、今回の発表資料には載っていない。気になる場合は販売会社で確認する必要がある。
スマートアシストは自転車と右左折時の歩行者・対向車を検知できるようになった
安全面の変更は、タントとトールに共通する。発表資料の内容は次のとおり。
| 項目 | 変更内容 |
|---|---|
| 衝突警報・衝突回避支援ブレーキ | 横断中の自転車の検知を追加 |
| 同上 | 「交差点右折時の対向車線の車両」「右左折時の対向方向から来る横断歩行者」の検知を追加 |
| 同上(対歩行者) | 最高速度の条件が60km/hから80km/hに変更 |
| ACC(アダプティブクルーズコントロール) | 先行車の検知距離と精度を改善し、従来より滑らかな挙動に |
| LKC(レーンキープコントロール) | 作動時のふらつきを低減(タント、タント カスタム、タント ファンクロスが対象) |
ダイハツは、スマートアシストはドライバーの運転支援が目的で、機能には限界があり、路面や天候などによっては作動しないことがあると注記している。機能を過信せず、安全運転を続けることが前提だ。
ACCとLKCは標準のグレードと、メーカーオプションのグレードがある
ここは誤解しやすい。ACCやLKCが強化されても、全グレードに付いているわけではない。発表資料の注記では、次のように分かれている。
| 車種 | ACC | LKC |
|---|---|---|
| タント | 標準: カスタムRS、ファンクロスターボ、Xターボ。メーカーオプション: カスタムX、ファンクロス、X | 標準: カスタムRS、ファンクロスターボ、Xターボ。メーカーオプション: カスタムX、ファンクロス、X |
| トール | 標準: カスタムGターボ、カスタムG。メーカーオプション: Gターボ、G | (発表資料に記載なし) |
タントのLとトールのXについては、この注記にACCの記載がない。ACCを使いたい人は、狙うグレードで標準なのか、オプションなのか、そもそも選べないのかを、見積もりの前に販売会社で確かめておきたい。

トールのXグレードは装備が増え、エアバッグが標準になった
トールだけの変更もある。
- Xグレードの運転席にシートリフター、アームレストを追加
- Xグレードに「自発光式2眼メーター(タコメーター付)」と「TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を採用
- SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)とSRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)を標準装備に
- リヤコーナーセンサーを2個追加
- ヘッドランプ点灯延長機能を追加
発表資料では、サイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグの標準化は「トール」の項目に入っている。標準化の対象はトールだ。タントについて同じ記載は発表資料にない。
色はタントに2色、トールには新色と人気色が加わった
タント、タント ファンクロスには「スムースグレーマイカメタリック」と、「ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック」が加わった。
トールは、新たに開発した「イエローイッシュブラッククリスタルマイカ」「グレイッシュオリーブメタリック」「ブラックマイカメタリック×グレイッシュオリーブメタリック」の3色がある。さらに「シャイニングホワイトパール」「クールバイオレットクリスタルシャイン」「ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール」も追加された。このうち、イエローイッシュブラッククリスタルマイカ、2トーンのオリーブ、シャイニングホワイトパール系、クールバイオレットクリスタルシャインはメーカーオプションだ。
タント ファンクロスは外観も変わった。ドアミラーとドアアウターハンドルがブラックマイカメタリックになり、14インチと15インチのアルミホイールがブラックに変わっている。
福祉車両「フレンドシップシリーズ」の価格は消費税が非課税
タントの福祉車両(フレンドシップシリーズ)の価格も発表されている。こちらは消費税非課税の価格なので、上の表とそのまま比べないよう注意したい。
| 車名 | 価格の範囲(2WD) |
|---|---|
| タント スローパー | 1,665,000円(L)〜2,140,000円(カスタムRS) |
| タント ウェルカムシートリフト | 1,700,000円(L)〜2,180,000円(カスタムRS) |
| タント ウェルカムターンシート | 1,545,000円(L)〜2,025,000円(カスタムRS) |
ウェルカムシートリフトとウェルカムターンシートには、Xの4WDとカスタムRSの4WDもある。細かい仕様は販売会社で確認してほしい。
乗り換えるなら、今の車の査定額も先に見ておく
タントやトールへの乗り換えを考えているなら、納車の時期が決まる前に、今の車がいくらで売れそうかを確かめておくと、予算を組みやすい。下取りだけでなく、買取店の査定額も見ておくと比べられる。
複数の買取店にまとめて査定を依頼できるサービスもある。専門店比較で高価買取【CTN一括車査定】![]()
買う前に販売会社で確かめておくこと
- 狙うグレードでACC・LKCが標準か、メーカーオプションか
- デイリーツールスタイル、アーバンタフスタイルの用品プランの価格
- トールの新色が、狙うグレードでメーカーオプションになるか
- 納期(今回の発表資料には載っていない)
発売日は8月31日で、すでに買える状態にある。納期は時期や店舗によって変わるため、見積もりの際に尋ねるのが確実だ。
情報源
- ダイハツ ニュースリリース「軽乗用車「タント」にブラックがアクセントの特別仕様車を設定するとともに、「タント」と小型乗用車「トール」を一部改良」(2026年8月31日)
- 同 PDF(価格表)
- 画像: アイキャッチはOq10pass/Wikimedia Commons/CC0、記事内の写真はTTTNIS/Wikimedia Commons/CC0(いずれも一部改良前の車両)

