ホンダの次世代ハイブリッドの名称は「Honda Hybrid」に|2027年から順次、2029年度までに15車種

ホンダの次世代ハイブリッドの名称は「Honda Hybrid」に|2027年から順次、2029年度までに15車種

ホンダは2026年10月9日、2027年からグローバルで順次投入する次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid(ホンダ ハイブリッド)」に決めたと発表した。「Honda Hybrid」を搭載したモデルは、2029年度までに北米をはじめとするグローバル市場へ15車種を投入する計画だ。

ホンダの説明では、この名称は、2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」のエンジンやドライブユニットなどの構成部品と制御技術を進化させた、次世代システムを指す。システムの名前であると同時に、お客様に価値を伝えるコミュニケーション名称としても、今後グローバルで展開するとしている。

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一方で、発表の時点で分かっていないことも多い。日本で最初に発売される車種、発売時期、価格、燃費の数値は、今回の発表には載っていない。この記事では、発表されたことと、まだ発表されていないことを分けて整理する。

目次

決まったのは名称と投入計画、車種や価格は未発表

ホンダの発表資料から確認できる内容は次のとおりだ。

項目 発表された内容
名称 次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid」に決定
投入時期 2027年よりグローバルで順次
投入車種数 2029年度までに15車種(北米市場をはじめとするグローバル市場)
ベース 2モーターハイブリッド「e:HEV」で培った技術を進化
背景 2026年5月に発表した四輪事業再構築に向け、ハイブリッド領域へ開発・生産リソースを再配分

投入する15車種の内訳(どのブランド・どの車種か)や、日本での発売の有無は、この資料には書かれていない。「日本でも発売される」と断定することはできない。

ホンダのハイブリッド車シビック e:HEV
イメージ画像です。ホンダ シビック e:HEV(撮影者の表記は「Civic e-HEV ’22」)。今回発表された「Honda Hybrid」搭載車ではなく、現行のe:HEV搭載車の例です。撮影 Oq10pass/Wikimedia Commons/CC0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Honda_Civic_e-HEV_’22_(1).jpg

狙いは「優れた燃費性能」と「五感に響く操る喜び」の両立

ホンダは、「Honda Hybrid」で提供する価値を、「優れた燃費性能」と「五感に響く操る喜び」を高い次元で両立させることだと説明している。ホンダならではのハイブリッドの価値を、世界中のお客様へより直感的に伝えるための名称だという。

技術面で、発表資料が挙げている点は次のとおりだ。

  • エンジンの高効率領域の拡大
  • ドライブユニットの高効率化・小型化や、制御技術の進化による、さらなる燃費向上
  • ボディーのしなりを活用してタイヤの接地力を高める「新操安剛性マネジメント」を採用した「新開発プラットフォーム」(剛性の最適化と軽量化)
  • ホンダ独自の統合制御技術「Motion Management System」
  • 新開発の電動AWD(オールホイールドライブ)

これらによって、ホンダは「五感に響く上質・爽快な走りと、さらに安心で意のままの走り」を実現するとしている。燃費の数値目標や、既存のe:HEVとの具体的な差は、発表には載っていない。

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ホンダのハイブリッドは、1999年のIMAから続く系譜にある

発表資料には、ホンダのハイブリッド技術の変遷も載っている。並べると次のとおりだ。

名称 発表年 ホンダの説明
IMA 1999年 初代INSIGHTに初搭載。エンジンが主動力で、発進・加速時にモーターがアシストするパラレル方式
SPORT HYBRID i-DCD 2012年 高出力モーターを内蔵した7速DCTを採用する1モーターシステム
SPORT HYBRID i-MMD 2012年 発電用・走行用の2モーターを備えたシステム。2020年以降のコミュニケーション名称は「e:HEV」
SPORT HYBRID SH-AWD 2012年 エンジンと3つのモーターを組み合わせ、左右独立モーターで四輪の駆動力を配分
Honda Hybrid 2026年 e:HEVの構成部品と制御技術を進化させた次世代システム。名称はコミュニケーション名称としても展開

表のとおり、2012年には3つのシステムが同時に発表されている。ホンダの説明では、「Honda Hybrid」はこのうち2モーターのi-MMD(現在のコミュニケーション名称はe:HEV)の構成部品と制御技術を進化させたものだ。つまり、ゼロから作り直した別方式ではなく、e:HEVの延長線上にある次世代システムという位置づけになる。名称が新しくなることで、ホンダはその価値をグローバルでより直感的に伝えたいとしている。

ホンダのハイブリッド車アコード e:HEV
イメージ画像です。ホンダ アコード e:HEV(撮影者の表記は「Accord e-HEV (CY) ’24」)。今回発表された「Honda Hybrid」搭載車ではなく、現行のe:HEV搭載車の例です。撮影 Oq10pass/Wikimedia Commons/CC0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Honda_Accord_e-HEV_(CY)_’24_(1).jpg

よくある誤解:いま買えるe:HEV車が「Honda Hybrid」に変わるわけではない

「Honda Hybrid」は、2027年から順次投入する次世代のシステムの名称だ。今、販売されているe:HEV搭載車が、この名称に変わるとは発表されていない。また、e:HEVという名称が今後どうなるのか(併存するのか、置き換わるのか)も、今回の資料には書かれていない。

ホンダは「2027年より」と発表しているが、日本向けの車がいつ出るかは別の話だ。「Honda Hybrid」の車を待つか、いまのe:HEV車を買うかを判断するための材料は、まだそろっていない。具体的な車種が発表されるまでは、発売時期や価格を見込みで考える必要はない。予想や噂は、公式の発表が出てから確かめればよい。

今の車の買い替えを考えている人は、売却額の確認だけ先にしておく

「Honda Hybrid」の投入開始は2027年からで、日本向けの車種や時期は未発表だ。それまでに車を乗り換える予定がある人は、いまの車の買取額を先に調べておくと、資金計画が立てやすい。買取額は時期や走行距離で変わるので、複数の店で比べるのが基本だ。

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次に発表を確かめるときの見方

「Honda Hybrid」の続報で注目するのは、次の3点だ。

  • 日本で最初に発売される車種と、その発売時期
  • メーカー希望小売価格とWLTCモード燃費(公式の表記をそのまま確認する)
  • 既存のe:HEVとの関係(名称・グレードの扱い)

これらが発表されたら、ホンダのニュースルームのプレスリリースと公式サイトの価格表で、価格・燃費・発売日を確かめるのが確実だ。それまでは、メディアの予想や噂は事実として扱わないほうがよい。ホンダのほかの記事は、車種レビュー・比較のカテゴリにもある。

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