トヨタ自動車は2026年6月18日、電気自動車(EV)のbZ4Xのリコールを国土交通省に届け出た。届出番号は5833、リコール開始日は6月19日。同じ仕組みを使うレクサスRZとスバルのソルテラもまとめて届けられ、対象は合計4,808台だ。
不具合は、駆動用バッテリーコンピュータの制御プログラムにある。特定の条件のもとで、バッテリーの制御状態を正しく認識できなくなり、異常と誤って判定することがある。警告灯が点灯し、システムが停止して、走行不能になるおそれがある。
改善措置は、全車両で駆動用バッテリーコンピュータの制御プログラムを対策版に書き換えること。修理は無料だ。不具合件数は0件、事故も報告されていない。
対象は4車種4,808台。bZ4Xは4,555台、RZは102台、ソルテラは151台
| メーカー・車名 | 型式 | 製作期間 | 対象台数 |
|---|---|---|---|
| トヨタ bZ4X | ZAA-XEAM11 | 令和7年10月21日〜令和8年1月20日 | 1,484台 |
| トヨタ bZ4X | ZAA-XEAM11 | 令和7年10月6日〜令和8年2月2日 | 1,393台 |
| トヨタ bZ4X | ZAA-XEAM15 | 令和7年10月21日〜令和8年1月15日 | 831台 |
| トヨタ bZ4X | ZAA-XEAM15 | 令和7年9月3日〜令和8年2月3日 | 847台 |
| レクサス RZ350e | ZAA-XEBM20 | 令和7年11月10日〜令和8年1月14日 | 54台 |
| レクサス RZ500e | ZAA-XEBM25 | 令和7年10月8日〜令和8年1月14日 | 48台 |
| スバル ソルテラ | ZAA-XEAM11X | 令和7年10月22日〜令和8年1月15日 | 20台 |
| スバル ソルテラ | ZAA-XEAM15X | 令和7年10月21日〜令和8年1月16日 | 131台 |
| 合計(製作期間の全体は令和7年9月3日〜令和8年2月3日) | 4,808台 | ||
車台番号の範囲には、対象にならない車両も含まれている。製作期間は購入時期とは異なる。bZ4Xの備考には「Zグレード」と書かれた欄がある。型式ZAA-XEAM11の2つの範囲(1,484台と1,393台)に付いたものだ。
この表のbZ4Xは、2025年秋〜2026年2月の製作分だ。それ以前に製作されたbZ4Xは、今回の届出には入っていない。

不具合は、バッテリーの状態を「異常」と誤判定してシステムが止まること
| 項目 | 届出の内容 |
|---|---|
| 不具合の部位 | 電動機用電源装置(駆動用バッテリコンピュータ) |
| 原因 | バッテリEVシステムにおいて、駆動用バッテリコンピュータの制御プログラムの検討が不十分 |
| 起きること | 特定の条件下でバッテリ制御状態を正しく認識できなくなり、異常と誤判定することがある。警告灯が点灯するとともに、システムが停止し、走行不能となるおそれがある |
| 改善措置 | 全車両、駆動用バッテリコンピュータの制御プログラムを対策仕様に修正する |
| 不具合件数 | 0件 |
| 事故の有無 | 無し |
| 発見の動機 | 社内からの情報による |
不具合件数が0件で、見つかったきっかけが「社内からの情報」である点が、ほかのリコールと違う。不具合件数が0件のため、市場で起きたトラブルをきっかけにした届出ではない。
「特定の条件」が何かは、届出に書かれていない。バッテリーの劣化や容量の減りが原因とも書かれていない。
システムが停止したら、安全な場所に止めて再始動を試す
トヨタの公式ページは、運転中の注意を次のように案内している。EVシステム異常警告灯が点灯し、READYインジケーターが消えてシステムが停止し、走行できなくなった場合だ。
- ハザードランプで後続車に合図し、車を路肩などの安全な場所に止める
- 完全に停止したら、Pレンジに入れ、パワースイッチをOFFにする
- ブレーキペダルをしっかり踏んでパワースイッチをONにし、再始動する。再始動できれば走行を再開できる
- 走行を再開できても、速やかにトヨタ販売店に連絡する
再始動できても、そのまま乗り続けるのではなく、販売店に連絡して修理の予約を入れる。
対象車の確認と修理は、メーカーごとに窓口が違う
- トヨタ bZ4X: トヨタの「リコール等情報対象車両検索」で車台番号を確認し、販売店に来店日時を予約して無料で修理を受ける。問い合わせはトヨタお客様相談センター 0800-700-7700
- レクサス RZ350e・RZ500e: レクサスのリコール情報で確認する。問い合わせはレクサスインフォメーションデスク 0800-500-5577
- スバル ソルテラ: 届出一覧表にソルテラは載っているが、スバルの問い合わせ先は書かれていない。スバルの販売店かスバルの公式ページで確認する
トヨタは、修理日時が希望に添えない場合があると断っている。使用者にはダイレクトメール等で通知される。修理にかかる時間は、届出にも公式ページにも書かれていない。
情報源
- 国土交通省「リコールの届出について(トヨタ bZ4X 他)」(令和8年6月18日届出)、添付の「リコール届出一覧表」
- トヨタ「bZ4Xのリコール」(届出番号5833)
- 画像: Wikimedia Commons「2022 Toyota bZ4X rear (cropped).jpg」(TTTNIS、CC0)。展示車の写真で、リコール対象の個別の車両ではない

