トヨタ自動車は2025年7月16日、コンビネーションメーター(速度計などの表示部)のリコールを国土交通省に届け出た。届出番号は5694、リコール開始日は7月17日。対象は、トヨタとレクサスの21車種・55型式、合計646,376台だ。
不具合は、メーターの制御プログラムの検討が不十分なことにある。メーターの稼働時間が長くなると、回路基板上の素子が早期に劣化することがある。そのため、始動の際にメーターの画面が表示されず、速度計や警告灯などが確認できないおそれがある。
改善措置は、メーターのプログラムを対策仕様に修正するか、プログラムを修正した対策品のメーターに交換すること。プログラムの修正後にメーター画面が表示されなくなった場合は、メーターを無償で交換する。不具合件数は33件で、事故は報告されていない。
対象はトヨタ615,836台、レクサス30,540台。アルファード・ヴェルファイアが合計194,746台で最多
| ブランド・車名 | 対象台数 |
|---|---|
| トヨタ ハリアー | 118,254台 |
| トヨタ アルファード・ヴェルファイア | 194,746台(両車共通の型式114,453台、アルファードのみ65,443台、ヴェルファイアのみ14,850台) |
| トヨタ クラウン | 96,242台 |
| トヨタ RAV4 | 68,192台 |
| トヨタ カローラ・カローラ スポーツ・カローラ ツーリング | 73,667台(カローラ9,744台、スポーツ15,021台、ツーリング48,902台) |
| トヨタ カローラ クロス | 60,732台 |
| トヨタ GRヤリス | 2,152台 |
| トヨタ GRカローラ | 1,533台 |
| トヨタ センチュリー | 318台 |
| レクサス LBX | 19,819台 |
| レクサス LM | 9,296台(LM500h 9,288台、LM350h 8台) |
| レクサス LS | 1,405台(LS500 384台、LS500h 1,021台) |
| レクサス RX | 20台(RX350・RX350h・RX450h+・RX500h) |
| 合計 | 646,376台(トヨタ615,836台、レクサス30,540台) |
台数は、国土交通省の届出一覧表の型式別の台数を、車名ごとに合計したものだ。アルファードとヴェルファイアは型式が共通の部分があるため、2車種の合計で比べている。単独の車名で最も多いのは、ハリアーの118,254台だ。製作期間の全体は、令和4年(2022年)6月15日から令和7年(2025年)6月19日になる。車台番号の範囲には、対象にならない車両も含まれている。製作期間は、購入時期とは異なる。確認は車台番号で行う。

不具合は、メーターの素子が早く劣化して、起動時に画面が出ないこと
| 項目 | 届出の内容 |
|---|---|
| 不具合の部位 | 電気装置(コンビネーションメータ) |
| 原因 | 制御プログラムの検討が不十分で、メータ稼働時間が長くなると、回路基板上の素子が早期に劣化することがある |
| 起きること | 始動の際のメータ起動時に、メータ画面が表示されず、速度計や警告灯等が確認できないおそれがある |
| 改善措置 | 全車両、コンビネーションメータのプログラムを対策仕様に修正、または当該メータを、対策仕様のプログラムに修正した対策品に交換する。プログラム修正後にメータ画面が表示されなくなった場合は、メータを無償交換する |
| 不具合件数 | 33件 |
| 事故の有無 | 無し |
| 発見の動機 | 市場からの情報による |
届出が挙げているのは、速度計や警告灯などが確認できないおそれだ。走行できなくなるとは、届出に書かれていない。
このリコールは、2026年5月に届け出されたメーターのリコール(届出番号5821)とは別の届出だ。どちらも原因は「制御プログラムの検討が不十分」と書かれているが、起きる現象の説明が違う。5821は「始動時にメーターが正しく起動せず、画面の一部が表示されない」、5694は「稼働時間が長くなると素子が早期に劣化し、起動時に画面が表示されない」だ。対象車種は一部が重なり、クラウンはどちらにも含まれるが、型式は別だ(5821はAZSH32・KZSM30、5694はAZSH30・35・36・37・38・39とTZSH35など)。対象かどうかは、届出ごとに車台番号で確認する必要がある。
修理は、T-Connect契約中なら通信で自分でできる。それ以外は販売店で
トヨタの公式ページは、修理の方法を契約状況で分けて案内している。
- T-Connectの通信を契約中の人: ご自身で操作して、通信による修理(ソフトウェアの更新)ができる。トヨタの「お客様操作要領書」に基づいて操作する。自分での操作や通信での修理ができない場合は、最寄りのトヨタ販売店に相談する
- T-Connectが未契約、または未搭載の人: トヨタ販売店で対応する。販売店から案内があり、来店日時を予約して、点検・修理(無料)を受ける
使用者への通知は、ダイレクトメールのほか、車載ディスプレイへの表示でも行われる、と届出に書かれている。レクサス車は、レクサスのリコール情報で確認し、問い合わせはレクサスインフォメーションデスク 0800-500-5577、トヨタ車はトヨタお客様相談センター 0800-700-7700だ。

2025年10月に届け出られた、パノラミックビューモニターのリコールは、128万台超のリコールの記事にまとめた。こちらも別の届出だ。
情報源
- 国土交通省「リコールの届出について(トヨタ アルファード 他)」(令和7年7月16日届出)、添付の「リコール届出一覧表」
- トヨタ「アルファード、ヴェルファイア、ハリアー、クラウンなどのリコールについて」(届出番号5694)
- 画像: Wikimedia Commons「2021 Toyota RAV4 PHV.jpg」「Toyota Crown Crossover RS Advanced.jpg」(TTTNIS、CC0)。展示車・実車の写真で、リコール対象の個別の車両ではない。クラウンは展示車

