トヨタ自動車は2026年6月18日、シエンタのリコールを国土交通省に届け出た。届出番号は5832、リコール開始日は6月19日。対象は2022年6月15日〜2026年3月17日に製作された5型式、合計161,190台だ。
不具合は、二列目座席のシートベルト非装着時警報装置にある。バックルの電気配線の配索(はいさく)の検討が不十分で、シートベルトの脱着を繰り返すと配線に負荷がかかり、断線することがある。そのため、シートベルトの装着状態が正しく警報されないおそれがある。
修理は無料。二列目左側のバックル配線を点検して異常があればバックルを交換する作業が158,233台、二列目右側のバックルを新品に交換する作業が8,305台だ。対象かどうかは、トヨタの対象車両検索で車台番号から確かめられる。
対象は5型式・161,190台で、製作期間は2022年6月〜2026年3月
届出の対象は、通称名「シエンタ」の5型式だ。
| 型式 | 車台番号の範囲 | 製作期間 | 対象台数 | 該当する改善の内容 |
|---|---|---|---|---|
| 5BA-MXPC10G | MXPC10-1000000〜MXPC10-1063227 | 令和4年6月15日〜令和7年2月13日 | 35,242台 | ①35,242台 |
| 5BA-MXPC12G | MXPC12-1000000〜MXPC12-1003963 | 令和4年6月15日〜令和8年3月17日 | 3,944台 | ①2,385台・②3,944台 |
| 6AA-MXPL10G | MXPL10-1000005〜MXPL10-1195565 | 令和4年6月15日〜令和7年2月13日 | 100,144台 | ①100,144台 |
| 6AA-MXPL12G | MXPL12-1000000〜MXPL12-1004366 | 令和4年6月15日〜令和8年3月17日 | 4,361台 | ①2,963台・②4,361台 |
| 6AA-MXPL15G | MXPL15-1000001〜MXPL15-1038751 | 令和4年6月15日〜令和7年2月13日 | 17,499台 | ①17,499台 |
| 合計(製作期間の全体は令和4年6月15日〜令和8年3月17日) | 161,190台 | ①158,233台・②8,305台 | ||
車台番号の範囲には、対象にならない車両も含まれている。また、製作期間は購入時期とは異なる。確認は車台番号で行う。

不具合は、二列目バックルの配線の断線で警報が正しく出ないこと
| 項目 | 届出の内容 |
|---|---|
| 不具合の部位 | 乗車装置(シートベルト) |
| 原因 | 二列目座席シートベルト非装着時警報装置において、バックル電気配線の配索検討が不十分 |
| 起きること | シートベルトの脱着時に当該配線に繰返し負荷がかかり断線することがある。シートベルトの装着状態が正しく警報されないおそれがある |
| 不具合件数 | ①53件、②10件 |
| 事故の有無 | 無し |
| 発見の動機 | 市場からの情報による |
不具合件数は、①が53件、②が10件だ。対象台数に対する割合は、①が約0.03%(53件÷158,233台)、②が約0.12%(10件÷8,305台)になる。割合は小さいが、対象に含まれる車の持ち主には修理を受けてもらうための届出だ。
届出に書かれているのは、警報装置が正しく働かないおそれだ。シートベルトのベルトやバックルそのものが外れるとは書かれていない。事故は報告されていない。
ただし、二列目に座る人がシートベルトを締めていないのに警報が出ない場合がありうる。リコールの対象かどうかにかかわらず、後席でもシートベルトを締める習慣は変えないほうがよい。
修理は①バックル配線の点検と②右側バックルの交換の2通り
改善措置は次の2種類だ。どちらに当たるかは車によって異なる。
- ①二列目左側座席のバックル: 電気配線の配索を点検し、異常がある場合はバックルを新品に交換する。改善箇所説明図では「7人乗りまたは車いす仕様車」の図に示されている
- ②二列目右側座席のバックル: バックルを新品に交換し、保護カバーを追加する。あわせて、関連するシートクッションカバーとリクライニングカバーを対策品に交換する。改善箇所説明図では「車いす仕様車」の図に示されている
型式別の対象台数の表では、MXPC12GとMXPL12Gの2型式で②が行われる。この2型式の台数は合計8,305台で、②の台数と一致する。5人乗りが①の対象に入るかどうかは、届出の文面からは読み取れない。販売店か対象車両検索で確かめるのが確実だ。
修理にかかる時間や代車の有無は、届出にも公式ページにも書かれていない。

対象車の確認は車台番号の検索、修理は予約して無料で受ける
- 対象かどうかの確認: トヨタの「リコール等情報対象車両検索」に車台番号を入れる。車台番号は車検証で確かめられる
- 修理の予約: 利用している販売店に来店日時を予約し、点検・修理(無料)を受ける。トヨタは、修理日時が希望に添えない場合があると断っている
- 案内: 使用者にはダイレクトメール等で通知される。販売店からの案内を待たず、先に検索で確かめることもできる
- 問い合わせ: トヨタお客様相談センター 0800-700-7700
修理を終えた車は、対象車両検索で「実施済」と表示される。
過去のシエンタのリコールとは別の届出だ
トヨタのリコール等情報には、2022年・2023年・2024年にもシエンタのリコールが掲載されている。この記事で扱うのは、2026年6月18日に届け出られた届出番号5832の1件だけだ。過去のリコールの修理を受けたかどうかとは別に、今回の件の対象かどうかを車台番号で確かめる必要がある。
情報源
- 国土交通省「リコールの届出について(トヨタ シエンタ)」(令和8年6月18日届出)、添付の「リコール届出一覧表」と「改善箇所説明図」
- トヨタ「シエンタのリコール」(届出番号5832)
- 過去のリコール掲載: 2022年・2023年・2024年(トヨタ リコール等情報)
- 画像: Wikimedia Commons「2022 Toyota Sienta Hybrid Z.jpg」「2022 Toyota Sienta Hybrid Z rear.jpg」(TTTNIS、CC0)。展示車の写真で、リコール対象の個別の車両ではない

