アウトランダーPHEVに必要な年収は?基準はなく価格・ローン・維持費から計算する

アウトランダーPHEVに必要な年収は?基準はなく価格・ローン・維持費から計算する

アウトランダーPHEVを買うのに必要な年収に、「年収○○万円以上」という決まった基準はない。同じ年収でも、手取りの額、駐車場代、家族の人数、ほかの支払いで、車に回せるお金は変わるからだ。

代わりにできるのは、車にかかるお金を月額に直して、自分の手取りと比べることだ。三菱自動車の公式サイトでは、今のアウトランダーPHEVは5グレードで全車4WD、価格はM(5人乗り)の5,369,100円から(メーカー希望小売価格・消費税込み)。この記事では、M・G・Pの3グレードで、ローンの月々と、税金・自賠責・燃料代と電気代を計算した。

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任意保険・駐車場・点検整備は人によって大きく違うので、金額は書かず、見積もりで埋める欄として残した。

目次

「アウトランダーPHEVに乗る人の年収」を示す公的な統計は見当たらない

アウトランダーPHEVのオーナーの年収を調べた公的な統計は、今回確かめた資料の中には無かった。

当サイトのこの記事にも以前、購入に向く年収の目安や、年収を置いたローンの例を載せていた。出典を確かめられなかったため、全部消した。以下は、三菱自動車と国などの資料で確かめられる金額だけを使った計算だ。

今のアウトランダーPHEVは5グレード、価格は5,369,100円から

三菱自動車の公式サイト(2026年10月3日確認)の価格と主な数字は次のとおりだ。7人乗りを選べるのはM以外のグレードになる。

グレード 価格(税込) ハイブリッド燃料消費率(WLTC) EV走行換算距離(WLTC) 車両重量
M(5人乗り) 5,369,100円 17.6km/L 106km 2,070kg
G(5人乗り) 5,985,100円 17.2km/L 102km 2,110kg
G(7人乗り) 6,076,400円 17.2km/L 102km 2,150kg
P(5人乗り) 6,419,600円 17.2km/L 102km 2,120kg
P(7人乗り) 6,510,900円 17.2km/L 102km 2,160kg

上位のP Executive Packageは6,700,100円から、BLACK Editionは6,810,100円から。エンジンは全グレード共通の4B12(総排気量2.359L)で、燃料は無鉛レギュラーガソリン、駆動用バッテリーは総電力量22.7kWhだ。

価格には有料色の代金を含まず、保険料・税金(消費税を除く)・登録費用・リサイクル費用は別にかかる(リサイクル料金は11,670円)。車の弱点や重さの話はアウトランダーPHEVで後悔しやすい点の記事にまとめている。

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ローンの月々は、借入額と金利と回数の式で自分で出せる

ローンを組む場合の月々の額は、元利均等返済の式で計算できる。

月々の返済額=借入額×r×(1+r)n÷((1+r)n−1) (r=年利÷12、n=返済回数)

ここでは、頭金100万円、年利3.0%、60回(5年)、ボーナス払いなし・残価の据え置きなしとして計算した。年3.0%は計算のために置いた仮の数字で、特定の金融機関の金利ではない。諸費用や有料色・オプションは、借りずに別に払う前提だ。

例(頭金100万円・年3.0%・60回) 借入額 月々の返済 利息の合計
M(5人乗り) 4,369,100円 約78,500円 約34.1万円
G(5人乗り) 4,985,100円 約89,600円 約38.9万円
P(5人乗り) 5,419,600円 約97,400円 約42.3万円

借りれば、利息のぶん払う総額は増える。見積もりの数字を同じ式に入れ、月々の額だけでなく総支払額も見てほしい。

国のCEV補助金は、次世代自動車振興センターの一覧(2026年10月1日現在)で、2026年4月1日以降に登録するアウトランダーは全グレード840,000円だ。ただし補助金を受けた車は、自家用で4年の保有義務があり、期間内に手放すときは事前の手続きと返納が要る。購入時の値引きではないので、上の借入額からは引いていない。

自動車税は年43,500円、PHEVは登録の翌年度分が概ね75%軽くなる

自動車税は総排気量で決まる。アウトランダーPHEVは2.359Lなので「2リットル超〜2.5リットル以下」に入り、2019年10月1日以降に初めて登録した自家用乗用車なら年43,500円だ(東京都主税局の税率表)。4月1日時点の車検証の所有者(ローンで売主が所有権を持っている場合は使用者)にかかる。

PHEVはグリーン化特例の対象で、初めて登録した年度の翌年度分が概ね75%軽減される。その次の年度からは43,500円に戻る。東京都はこれとは別に、PHEVの自動車税を登録年度と翌年度から5年度分免除する独自の制度がある。住んでいる都道府県で確かめたい。下の計算は、通常の年の43,500円で入れている。

重量税は新車時と初回の継続車検が免税、2回目から2年25,000円

三菱自動車のグレードページには、エコカー減税で「ご購入時と初回継続車検時の自動車重量税が免税」と書かれている。国土交通省のエコカー減税の概要でも、PHEVは新車登録時に免税で、初回の継続車検も免税だ(車検証の有効期間が満了する日から数えて15日を過ぎる日までに、車検証の交付を受けた場合に限る)。

2回目以降の継続車検は、原則として本則税率になる。車両重量は全グレードで2,070〜2,180kgで、オプションを付けて重くなっても「2.5トン以下」の区分に収まる。

時期(自家用・2.5トン以下) 重量税
新車登録時(3年分) 0円(免税)
初回の継続車検(2年分) 0円(免税)
2回目以降の継続車検(2年分) 25,000円(本則税率)

継続車検の額は2026年5月からの税額表によるもので、車検を受けるときの税制で変わることがある。実際の額は見積もりや、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で確かめたい。

自賠責は24か月18,560円、燃料代と電気代は充電の割合で変わる

自賠責保険は、入っていないと車検を受けられない強制保険だ。損害保険料率算出機構によると、自家用乗用自動車の24か月契約(離島・沖縄県を除く)は、2026年11月1日以降に始まる契約から18,560円になる。1年あたり9,280円だ。値上げの中身は自賠責保険料の11月値上げの記事にまとめている。

ガソリン代は「走る距離÷燃料消費率×ガソリン価格」で出せる。資源エネルギー庁の調査では、2026年9月28日時点のレギュラーガソリンの全国平均は1Lあたり170円。充電せずに年10,000km走るとすると、Mは10,000÷17.6×170で約9.7万円、GとPは約9.9万円だ。

充電して走るぶんは電気代に置き換わる。「距離×交流電力量消費率(Mは218Wh/km、G・Pは227Wh/km)×電気の単価」で、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)を使うと、1kmあたりMは約6.8円、G・Pは約7.0円。ガソリンで走ると1kmあたりMは約9.7円、G・Pは約9.9円になる。

たとえば年10,000kmのうち半分を充電で走ると仮定すると、燃料代と電気代の合計はMが約8.2万円、G・Pが約8.5万円。実際は、自宅の電気の契約、外の急速充電の料金、1日に走る距離で大きく変わる。三菱の諸元表の注意書きはこうだ。

とくに1日当たりの走行距離、バッテリーの充電状態、エアコン使用による影響を大きく受けます。

駐車場の急速充電器につないで充電中の濃紺のSUVを斜め後ろから見たところ
イメージ画像です。

年収の考え方は「月々の合計が手取りの残りに収まるか」

ここまでの数字を足すと、税金・自賠責・ガソリン代(充電しない場合)だけで、2回目の継続車検までの5年間は、Mが年149,371円、GとPが年151,617円になる。内訳はMが自動車税43,500円+重量税0円+自賠責9,280円+ガソリン代96,591円、G・Pはガソリン代が98,837円だ。月にならし、ローンの月々を足すと次のようになる。

月額の目安 M(5人乗り) G(5人乗り) P(5人乗り)
ローン(上の前提) 78,507円 89,576円 97,383円
税金・自賠責・ガソリン代(年額÷12) 12,448円 12,635円 12,635円
小計 90,955円 102,211円 110,018円
任意保険・駐車場・点検整備・タイヤ 見積もりで足す

充電して走る割合が増えれば、燃料代と電気代の合計は下がる。ただし自宅に充電設備を付けるなら、その工事費も見積もりに入れておきたい。重量税は2回目の継続車検から年12,500円(月約1,040円)増える。

電卓を打ちながら、棒グラフの書類に書き込んで資金計画を立てる手元
イメージ画像です。

比べる相手は年収ではなく、毎月の手取り(給与明細の差引支給額)だ。手取りから今の支出を引き、その残りに小計と見積もりの額が収まるかを見る。収まらなければ、グレードや頭金、買う時期を見直す合図になる。自動車税の5月や車検の月にはまとまった額が出ていくので、その分も月々積み立てておくと慌てずにすむ。

月々の額を下げるために借入額や回数を増やすと、利息の総額は増える。払える範囲を先に決め、その中で選ぶほうが確実だ。同じ手順で計算したRAV4に乗る人の年収の記事には、PHEVを含むトヨタの例がある。

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