CX-5ディーゼルで後悔しないために 短距離走行・DPF・オイル交換を取説で確かめる

マツダCX-5でディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 2.2)を選べるのは、2代目(型式KF系)までだ。2026年5月21日に発売された3代目の新型CX-5は、マイルドハイブリッドを組み合わせた2.5Lガソリンエンジンだけで、2026年9月時点のグレード比較ページにディーゼルはない。

2代目のディーゼルで後悔しないために、まず読みたいのがマツダの取扱説明書だ。取扱説明書は、10分以下の短時間走行の繰り返しなどでは、排気ガスのPM(粒子状物質、いわゆるスス)をためるフィルターが自動できれいにならないと書いている。

スポンサーリンク

以下、マツダの諸元表と取扱説明書で確かめる。

目次

ディーゼルがあるのは2代目までで、新型はガソリンのマイルドハイブリッドだけ

新型CX-5のグレードはS・G・Lの3つで、パワートレインは「e-SKYACTIV G 2.5」だけだ。価格はSの2WDで3,300,000円(メーカー希望小売価格・消費税込)からになっている(2026年9月30日確認)。

購入だけでなく、月々定額で新車に乗るカーリースという選び方もあります。月々定額のカーリース【オリコで乗ーる(おりこでのーる)】は、国産車・輸入車の約300車種から選べます。

一方、マツダの公式サイトには2代目のページも残っていて、ディーゼルのXDは4グレードが載っている。ただし掲載内容は「2025年10月9日現在」のもので、ページには仕様によって「販売できない場合がございます」との案内もある。2代目を新車で買えるかは、販売店に確かめたい。

2代目のページでは、ディーゼルとガソリンの価格差は次のとおりだ。同じi Selectionで比べると、2WD・4WDとも319,000円の差がある。

2代目のグレード 2WD 4WD
20S i Selection(ガソリン2.0L) 2,810,500円 3,041,500円
XD i Selection(ディーゼル2.2L) 3,129,500円 3,360,500円

2代目ディーゼルの最新の諸元は最大トルク450N・m、WLTCモード燃費は2WDで17.4km/L

2代目の主要諸元(2025年12月現在)で、ディーゼルのXDとガソリンの20Sを並べた。2WD車の値だ。

項目 XD(SKYACTIV-D 2.2) 20S(SKYACTIV-G 2.0)
型式 3DA-KF2P 6BA-KFEP
最高出力 147kW(200PS)/4,000rpm 115kW(156PS)/6,000rpm
最大トルク 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm 199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm
使用燃料・タンク容量 軽油・56L 無鉛レギュラーガソリン・56L
WLTCモード燃費 17.4km/L 14.6km/L
市街地モード(WLTC-L) 13.9km/L 11.2km/L
郊外モード(WLTC-M) 17.4km/L 15.3km/L
高速道路モード(WLTC-H) 19.5km/L 16.2km/L

4WDのXDはWLTCモード燃費16.6km/L(市街地13.4・郊外16.3・高速道路18.7)だ。ディーゼルの燃費がいちばん伸びるのは高速道路モードで、市街地モードとは5.6km/Lの開きがある。市街地モードでも、ガソリンの20Sより2.7km/L高い。

なお、出力や燃費は年式によって違う。たとえば2018年2月の商品改良で、ディーゼルの最高出力は129kWから140kWに、最大トルクは420N・mから450N・mに上がった。中古で買う車の年式の値は販売店で確かめたい。

スポンサーリンク

短距離・低速ばかりだとDPFのススが自動で燃えない

2代目のディーゼルには、PMのほとんどを捕集して除去するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)が付いている。ふつうに走っていれば、たまったPMは走行中に自動で除去される。取扱説明書が「自動で除去されない」とするのは、次の3つの場合だ。

  • 車速約15km/h以下で走り続けているとき
  • 10分以下の短時間走行の繰り返しや、エンジンが暖まらないような走行を繰り返したとき
  • 長時間アイドリング状態のとき

PMが規定量以上たまると、メーターのディスプレイに「DPF内にPMが堆積しています」と表示される(ディスプレイのない初期の車はDPF表示灯が点灯し、点滅は異常を示す)。取扱説明書が示す処置は次のとおりだ。

完全暖機 (水温80 ℃以上) のときに、アクセルペダルを踏み20km/h以上でおよそ15分から20分走行してください。

表示が出たまま走り続けると、表示が「DPF異常」に変わることがある。この場合はただちにマツダ販売店で点検を受ける。取扱説明書は、「DPF異常」の表示中はDPFを守るためにエンジン出力が制限されるとも書いている。

近所の買い物や送り迎えなど、10分以内の運転がほとんどという人は、この条件に当てはまりやすい。

住宅街の道を短い距離だけ走る中型SUV
イメージ画像です。

オイル交換はディーゼルが1万kmか1年ごとで、ガソリン車より距離が短い

取扱説明書(2代目の後期の車台番号向け)のエンジンオイルの交換時期は、ディーゼルとガソリンで違う。走行距離か年月の、どちらか早い方で交換する。

エンジン 標準 シビアコンディション 交換量(参考値)
SKYACTIV-D 2.2 10,000kmまたは1年ごと 5,000kmまたは6か月ごと 5.1L
SKYACTIV-G 2.0 15,000kmまたは1年ごと 7,500kmまたは6か月ごと 4.2L

シビアコンディションの条件は、別冊のメンテナンスノートに書かれている。取扱説明書は、短距離・低速・山道・坂道の走行やアイドリングが多いと、レンチ表示やオイル警告灯が点くことがあり、点いたらオイルとオイルフィルターを交換するよう求めている。ディーゼルでは、燃料のフューエルフィルターも60,000km走行ごとの交換が必要だ。

オイルは指定のものを使う。この版の指定規格はACEA C3(SAE 0W-30・SAE 5W-30)で、推奨銘柄は純正ディーゼルオイルエクストラSKYACTIV-DとエクストラDL-1だ。取扱説明書は、指定以外のオイルを使うとDPFの中にオイルの灰分がたまり、燃費の悪化やDPFの交換が必要になることがあると書いている。初期の車の版では指定の書き方が違うので、自分の車の取扱説明書で確かめたい。

また、PMを自動で除去するときにエンジンオイルに燃料が混ざり、油量が増えることがあるが、これは異常ではないとされる。オイルがレベルゲージの×の位置を超えていたら、オイル交換をする。

燃料添加剤や水抜き剤は入れないよう取扱説明書が求めている

燃費をよくしようと燃料添加剤を入れるのは避けたい。2代目の取扱説明書は、SKYACTIV-D 2.2について「燃料添加剤や水抜き剤を使用しないでください」と書いている。ガソリンや灯油、混合率が5%を超えるバイオディーゼル燃料なども、エンジンや燃料系の部品を傷めるおそれがあるとして使わないよう求めている。

使用燃料は低硫黄軽油だ。軽油は気温が下がると凍って燃料パイプが詰まり、エンジンがかからなくなることがある。取扱説明書は、寒冷地へ行くときは着くまでに燃料を1/2以下にしておき、着いたらできるだけ早く寒冷地用の軽油を入れるよう求めている。

軽油の種類 使用限界の目安温度
JIS特1号 +5℃
JIS1号 −2.5℃
JIS2号 −7.5℃
JIS3号 −20℃
JIS特3号 −30℃

一方、尿素水(AdBlue)の補充は要らない。マツダはSKYACTIV-D 2.2を、NOx(窒素酸化物)の後処理を必要としないエンジンとして説明している。取扱説明書の燃料・オイル・液類の項目にも、AdBlueの項目はない。

2代目ディーゼルのリコールはススと制御にかかわる

2代目CX-5のうち、ディーゼル車(KF2P)だけが対象になったリコールは3件ある。2018年6月14日届出の4279(止めたときのわずかなエンジン回転を異常と判定し、エンジンが始動できなくなるおそれ)、2018年11月8日届出の4351、2020年3月19日届出の4689だ。初代(KE系)のディーゼルも4351と4689の対象に入っている。この記事の諸元と取扱説明書は2代目のもので、初代は扱っていない。

4351では、吸気側バルブスプリングの荷重が不適切で、吸気バルブに挟まるススを押しつぶせず、最悪の場合エンジンが停止するおそれがあるとして、スプリングを対策品に交換した(LDA-KF2P 30,918台、3DA-KF2P 7,952台)。LDA-KF2Pはあわせて、吸気シャッタ・バルブと排気圧センサの制御プログラムも修正の対象になり、4689はその修正が完了できていないおそれがある車のやり直しで、2代目のCX-5では948台が対象だ。

中古で買う車は、マツダのリコール等情報のページで車台番号を入れると、対象かどうかと改修の実施状況を確かめられる。ガソリン車を含む2代目のリコール全体はCX-5のリコールの記録をまとめた記事に書いた。

中古の2代目ディーゼルは整備記録と使い方を先に確かめる

中古の2代目ディーゼルを選ぶときは、次の3つを確かめておきたい。

  • 点検整備記録簿で、オイル交換が1万kmか1年以内の間隔で行われているか
  • リコール(4279・4351・4689)が車台番号の検索で実施済みになっているか
  • 自分の使い方が、10分以下の短時間走行や低速走行ばかりにならないか
点検整備記録簿のページをめくってオイル交換の記録を確かめる手元
イメージ画像です。

街乗りが中心なら、ガソリンの20Sや新型のマイルドハイブリッドと比べて選ぶのも一つの方法だ。今のCX-5を手放して乗り換える場合は、下取りだけでなく買取の相場も見ておくと、予算を立てやすい。

1位 MOTA車買取査定

MOTA車買取査定

一括査定サービス
  • 複数の買取業者へまとめて査定依頼ができる一括査定サービス
  • 大手から地域密着の買取店まで幅広く比較できる
  • 入力フォームからの申し込みで、電話が苦手な人にも配慮された案内がある
公式サイトで詳細を見る
2位 ナビクル

ナビクル

かんたん一括査定
  • 入力した車の情報をもとに、最適な買取業者とマッチングする仕組み
  • 複数社からの電話ラッシュを抑えたい人向けの案内がある
  • スマホから数分で申し込みが完了する手軽さが特徴
公式サイトで詳細を見る
3位 スバット車買取比較

スバット車買取比較

一括査定サービス
  • 老舗の一括査定サービスの一つで、運営実績が長い
  • 提携する買取業者へまとめて査定依頼を出せる
  • 相場感を把握するための比較用として利用しやすい
公式サイトで詳細を見る

マツダ車のほかの記事は車の評判・イメージ検証のカテゴリにまとめている。

スポンサーリンク

情報源

目次