CX-5はやめとけ?最悪と言われる点をリコールの記録と価格で確かめる

CX-5を「やめとけ」「最悪」と言い切れる公的な数字はない。マツダも国土交通省も、車種別の故障率を公表していないからだ。確かめられるのは、国に届け出られたリコールの記録と、メーカーが公表している価格・諸元になる。

国土交通省のリコール検索とマツダのリコール等情報で調べると、2代目CX-5(型式KF系)が対象のリコールは2017年3月から2024年9月までに9件ある(2026年9月28日確認)。ディーゼル車はエンジンの停止や始動、ガソリン車は燃料ポンプにかかわる届出が目立つ。

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この9件は2代目の型式が対象に入る届出だけを数えたもので、初代(KE系)の分は入れていない。初代も4351・4689などの届出の対象に入っているので、初代を中古で買う場合も、後で書く車台番号検索で確かめたい。

一方、CX-5は2026年5月21日に3代目へ切り替わった。新型のパワートレインはガソリンのマイルドハイブリッド1種類で、ディーゼルは諸元表にない。以下、新型の中身、2代目の届出、中古で買う前の確かめ方の順にまとめる。

目次

新型CX-5はマイルドハイブリッドだけで330万円から

マツダは2026年5月21日、9年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目CX-5の販売を始めた。エンジンは「M ハイブリッド」を組み合わせた2.5Lガソリンの「e-SKYACTIV G 2.5」で、国内の販売計画は月2,000台だ。

グレードはS・G・Lの3つで、価格(メーカー希望小売価格・消費税込)と燃費は次のとおり。

グレード 2WD 4WD
S 3,300,000円 3,536,500円
G 3,520,000円 3,756,500円
L 4,070,000円 4,306,500円
WLTCモード燃費 15.2km/L 14.2km/L

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主要諸元(2026年5月現在)では、型式は全グレード5AA-KMYSDP、全長×全幅×全高は4,690×1,860×1,695mm、最小回転半径は5.6m、使用燃料は無鉛レギュラーガソリンだ。ディーゼル車(2代目の型式3DA-KF2Pなど)がほしい人は、中古車から選ぶことになる。

2代目CX-5のリコールは9件ある

2代目CX-5の型式(LDA-KF2P・3DA-KF2P=ディーゼル、DBA/6BA/5BA-KF5P・DBA/6BA-KFEP=ガソリン)が対象に入る届出を、マツダの各ページの台数で並べた。台数はCX-5の分だけで、日付は届出日だ。

届出日 番号 内容 CX-5の型式と台数
2017年3月16日 4013 前照灯のオートレベリング制御 LDA-KF2P 2,683台/DBA-KF5P 679台/DBA-KFEP 411台
2018年6月7日 4281 ガソリン車のエンジン制御コンピュータ 6BA-KFEP 10台/6BA-KF5P 2台
2018年6月14日 4279 ディーゼル車のエンジン制御プログラム(始動) 3DA-KF2P 7,200台
2018年11月8日 4351 吸気側バルブスプリング/吸気シャッタ・バルブ/排気圧センサ LDA-KF2P 30,918台(3項目)/3DA-KF2P 7,952台(バルブスプリングのみ)
2019年6月27日 4515 気筒休止制御プログラム 6BA-KF5P 7,077台
2020年3月19日 4689 吸気シャッタ・バルブ/排気圧センサ LDA-KF2P 948台
2021年11月12日 5043 低圧燃料ポンプ 5BA-KF5P 45台/6BA-KF5P 2,564台/6BA-KFEP 3,736台
2024年1月26日 5436 低圧燃料ポンプ DBA-KF5P 3,153台/6BA-KF5P 5,563台/5BA-KF5P 1,751台/DBA-KFEP 3,898台/6BA-KFEP 7,658台
2024年9月5日 5529 センターディスプレイ(10.25インチ)の表示 3DA-KF2P 3,722台/6BA-KF5P 504台/6BA-KFEP 1,542台
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ディーゼル車の届出はエンジンの停止と始動にかかわる

2代目では、ディーゼル車(KF2P)だけが対象になった届出が3件あり、いずれもエンジンにかかわる。

  • 4279: 止めたときのわずかなエンジン回転を異常と判定し、プッシュボタンスタートを押しても始動できなくなるおそれ。制御プログラムを書き換える
  • 4351: 吸気側バルブスプリングの荷重が不適切で、吸気バルブに挟まる煤を押し潰せず圧縮不良になり、最悪の場合エンジンが停止するおそれ。スプリングを対策品に替える
  • 4351(LDA-KF2Pのみ。4689は、4351でプログラムの修正が完了できていないおそれがある948台のやり直し): 吸気シャッタ・バルブが煤の付着で全閉のまま固着するとエンジンが停止するおそれ。排気圧センサは水分の浸入で断線すると、アイドリングストップが作動せず変速ショックが大きくなるおそれ

いずれも煤や制御にかかわる内容で、対策はプログラムの修正(吸気シャッタ・バルブと排気圧センサは点検で異常があれば交換)と、4351での吸気側バルブスプリングの全車交換だ。

SUVのボンネットを開けてエンジンルームを点検している様子
イメージ画像です。

ガソリン車は燃料ポンプの交換が2回届け出られた

ガソリン車(KF5P・KFEP)では、低圧燃料ポンプのリコールが2021年(5043)と2024年(5436)の2回ある。樹脂製の羽根車(インペラ)の成形条件が不適切で燃料によって膨らんで変形し、ポンプが作動不良になり、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがあるという内容で、対策はポンプを対策品に替えることだ。

マツダはこの2件のページで、エンジンがなかなかかからない、走行中に加速しないといった症状が出たら、すぐに販売会社へ連絡するよう呼びかけている。

このほか4515は、6BA-KF5Pで気筒休止から戻る際にバルブクリアランス調整機構が誤作動し、最悪の場合エンジンが停止するおそれがあるとして、制御プログラムを修正する内容だった。

4281は2018年5月製作の12台だけが対象で、エンジン制御コンピュータの部品の製造工程が不適切なため、エンジンが停止して再始動できなくなるおそれや、最悪の場合は燃料が漏れて火災に至るおそれがあるとして、コンピュータを点検し良品に替える内容だった。

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新型の届出はリコールではなくサービスキャンペーン1件

新型(5AA-KMYSDP)には、2026年9月28日時点でリコールの届出はない。マツダのページに載っているのは、2026年7月24日開始のサービスキャンペーン1件だ。

内容は3項目で、無線によるソフトウェア更新に失敗することがある(7,173台)、車載の通信機器どうしの通信が途絶えてコネクティッドサービスが使えなくなることがある(7,173台)、エンジンの点火時期を遅らせすぎてアイドリング時のこもり音やアクセルへの反応の鈍さが出ることがある(5,509台)、というものだ。対象は2026年4月1日〜7月8日に製作された車台番号の範囲で、対策はいずれも制御プログラムの修正になる。マツダは、対象の車は販売店に来店した際に修理するとしている。

国土交通省の説明では、サービスキャンペーンは、リコールや改善対策の届出に当たらない不具合について、商品性・品質を改善する措置だ。また、リコールの件数は実際に壊れた台数を示すものではない。国土交通省は、リコールを自動車メーカーが「自らの判断により」届け出て、無料で回収・修理する制度と説明している。

2代目にもサービスキャンペーンは2019年6月から2025年6月までに9件ある。ディーゼル車の吸気シャッタ・バルブの制御やストップランプスイッチの誤判定でエンジン警告灯が点くもの、パワーリフトゲートや車載通信機・リモートチューナが省電力モードに移らずバッテリーが上がるおそれがあるもの、DC-DCコンバータの不良でアイドリングストップが作動しないおそれがあるものなどだ。2025年6月からは、2016年11月〜2020年11月20日製作の2代目の車台番号の範囲を対象に、左右のリヤシートベルトの巻き取り装置で異音や巻き取りにくさが出たら改良品に替えるキャンペーンが始まっている。これらも車台番号検索で対象か確かめられる。

中古のCX-5は車台番号で改修済みかを確かめる

マツダのリコール等情報のページでは、上部の「リコール情報検索」に車検証の車台番号を入れると、対象かどうかと対策の実施状況を確かめられる。中古で買うCX-5も、前の持ち主のときに改修が済んでいるかをこの検索で確認できる。

マツダは、対象車の車台番号の範囲には対象とならない車両も含まれるとし、「対象車の製作期間はご購入の時期とは異なります」とも書いている。表の製作期間だけで判断せず、検索で確かめたい。未実施なら、販売店に相談すれば無料で修理を受けられる。国交省も、2026年4月1日以降はメーカーのサイトの検索に車台番号を入れて実施済みかを識別できるようになるとし、リコール・改善対策の修理は必ず受けるよう呼びかけている。

車検証とスマートフォンで車台番号を照らし合わせる手元
イメージ画像です。

新車保証は一般保証3年・特別保証5年

マツダの新車保証は、一般保証が「新車登録日から3年間」もしくは「走行距離60,000km」の早い方。特別保証は「新車登録日から5年間」もしくは「走行距離100,000km」の早い方で、走る・曲がる・止まるにかかわる部品などが対象だ。

リコールやサービスキャンペーンの修理は、この保証期間とは別に無料で受けられる。中古車で保証が残っているかは、新車登録日と走行距離で決まる。

ほかの車種の弱点はトラブル・弱点対策のカテゴリにまとめている。

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