マツダCX-5の「資産価値」に、メーカーが出す公式の数字はない。マツダが公表しているのは新車のメーカー希望小売価格と保証の内容で、中古車の価格は1台ごとに販売店が付ける。「値下がりしにくい」といった話は、公式資料では確かめられない。
公式に確かめられるのは、新型(3代目、2026年5月21日発売)の新車価格が3,300,000円(消費税込)からということ、旧型(2代目)の新車価格、そして保証の内容だ。この記事では、公式サイトで確認できたこれらと、中古で買う前に確かめる点をまとめる。出典を確かめられないオーナー像やリセールの割合は載せていない。
中古のCX-5に、マツダが出す公式の相場はない
誤解されやすいのがここだ。新車の価格でさえ、マツダは公式のグレードページで次のように断っている。
価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)です。価格については販売会社が独自に定めております。
中古車は年式・走行距離・グレード・状態が1台ずつ違う。マツダの中古車検索「Mazda U-car Search」は正規販売店の在庫を載せるサイトで、相場の数字を示すものではない。マツダの公式サイトと公的機関の資料で確かめた範囲では、CX-5の中古価格の推移やリセールバリューの割合は載っていなかった。「資産価値」は、その車の支払総額と、同じ世代の新車価格・保証の条件を並べて見るのが確実だ。
新型(3代目)の新車価格は3,300,000円から4,306,500円
新型CX-5は、9年ぶりのフルモデルチェンジとなる3代目だ。パワートレインは2.5Lガソリン+マイルドハイブリッド「M ハイブリッド」の1種類で、公式のグレードページに載る価格は次のとおりだ(2026年10月4日確認、消費税込、ミッションはすべて6EC-AT)。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| S | 3,300,000円 | 3,536,500円 |
| G | 3,520,000円 | 3,756,500円 |
| L | 4,070,000円 | 4,306,500円 |
価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録などの諸費用と、販売会社でセットする付属品の費用が含まれない。リサイクル料金も別に必要だ。装備の違いや燃費は新型CX-5の価格とグレードの記事にまとめている。
購入だけでなく、月々定額で新車に乗るカーリースという選び方もあります。月々定額のカーリース【オリコで乗ーる(おりこでのーる)】
は、国産車・輸入車の約300車種から選べます。
旧型(2代目)の新車価格は2,810,500円から4,132,700円
中古で買うときに見ることになるのは、新型の前の2代目(型式はKF系)が中心になる。マツダの公式サイトには2代目のグレード・価格のページが残っており、2026年10月4日時点でガソリン3・ディーゼル4グレードが載っている(消費税込、すべて6EC-AT)。
| グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
|---|---|---|---|
| 20S i Selection | SKYACTIV-G 2.0 | 2,810,500円 | 3,041,500円 |
| 20S Black Selection | SKYACTIV-G 2.0 | 3,140,500円 | 3,371,500円 |
| 25S Sports Appearance | SKYACTIV-G 2.5 | 3,581,600円 | 3,812,600円 |
| XD i Selection | SKYACTIV-D 2.2 | 3,129,500円 | 3,360,500円 |
| XD Black Selection | SKYACTIV-D 2.2 | 3,459,500円 | 3,690,500円 |
| XD Sports Appearance | SKYACTIV-D 2.2 | 3,850,000円 | 4,081,000円 |
| XD Drive Edition | SKYACTIV-D 2.2 | 3,901,700円 | 4,132,700円 |
この表は今の公式ページの価格だ。このページには、過去の年式ごとの新車価格は載っていない。気になる車の新車時の価格は、販売店に確かめたい。
新型にディーゼルはなく、ディーゼルは旧型のエンジンだ。注意点はCX-5ディーゼルの記事、旧型のリコールの記録はCX-5はやめとけと言われる点を確かめた記事で扱っている。世代は車検証の型式欄で見分けられ、旧型はKF系、新型は5AA-KMYSDPだ。
新車保証は一般保証3年・特別保証5年。延長保証もある
新車保証は、正常な使用状態で部品に材料や製造上の不具合が起きたとき、メンテナンスノートの「保証書」に示す期間と条件で無料修理する約束だ。部品によって一般保証と特別保証に分かれる(車種により違う場合があるので、マツダはメンテナンスノートを見るよう案内している)。
| 種類 | 期間 | 対象の例 |
|---|---|---|
| 一般保証 | 新車登録日から3年間、または走行距離60,000kmの早い方 | パワーウインドー、エアコン、ドアロックなど。消耗部品、油脂類、タイヤ、バッテリーなどは除く |
| 特別保証 | 新車登録日から5年間、または走行距離100,000kmの早い方 | エンジン機構、ブレーキ機構、シートベルト機構など、走る・曲がる・止まる、乗員の安全にかかわる部品 |
保証を延ばす有償の「マツダ延長保証」もある。公式ページの内容は次のとおりだ。
| プラン | 内容 | 加入料(普通乗用車・3ナンバー、税込) |
|---|---|---|
| 新車5年プラン | 一般保証を5年目(10万kmまで)に延長。初度登録日から3か月・2万km以内に加入。一般保証期間内か初回車検時に加入でき、マツダ指定工場での初回車検が条件 | 22,500円 |
| 5年プラン | 同じ。3か月・2万kmを超えて加入 | 26,500円 |
| 7年プラン | 7年目(14万kmまで)に延長 | 69,900円 |
加入料は2024年1月1日以降に加入する個人名義の車の金額で、予告なく変わる。CX-5は全幅が1,700mmを超えるので3ナンバーのはずだが、区分と最新の金額は販売店で確かめたい。ボディ、内外装部品(塗装・錆を含む)、油脂類、消耗部品、バッテリーなどは対象外だ。延長保証付きの中古車を買うときに保証が引き継げるかは、確認した公式ページには書かれていなかったので、販売店に確かめたい。
マツダ認定U-carには2年または1年の無料保証が付く
中古車の保証が公式にはっきりしているのは、マツダ販売店の「マツダ認定U-car」だ。マツダは、U-car Searchに載る中古車は全車修復歴なしとしている。認定車は次の2種類だ。
| 種類 | 対象の車 | 無料保証 |
|---|---|---|
| マツダ認定U-carプレミアム | 初年度登録から5年以内、走行5万km以内 | 納車日から2年間、走行距離無制限 |
| マツダ認定U-car | 初年度登録から7年以内、走行7万km以内 | 納車日から1年間、走行距離無制限 |
どちらも、納車前に定期点検整備を行い、バッテリーやエンジンオイルなど7品目の消耗部品を交換する(点検で良好なら交換しない部品もある)。保証期間内なら、全国のマツダのサービス工場で無料修理を受けられる。ただし、ボディ内外装部品・塗装・錆・消耗部品・油脂類は対象外だ。
マツダは、認定U-carを扱っていない販売店があること、一部の販売店は独自の保証制度を使っていることも断っている。年式が条件を超えるCX-5は認定U-carの対象にならないので、その場合の保証は販売店ごとに確かめるしかない。

メーカー保証が残っている中古車は、継承できるか確かめる
自動車公正取引協議会は、新車として登録・届出されてから3年(一般保証)または5年(特別保証)以内の中古車は、メーカーが定める条件を満たせばメーカー保証を継承できるのが一般的だと説明している。「継承できない」と偽って販売店の有償保証を買わせた場合は、解約や返金を求められるという。
新型は2026年10月時点ではどの個体も一般保証の3年以内だ。旧型は年式しだいで保証が終わっている。初度登録年月と走行距離から、残りの保証期間と継承の条件を販売店に確かめたい。
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買う前にリコールの実施と整備記録を確かめる
どの店で買う場合も、確かめたいのは次の3点だ。
- リコール: マツダの「リコール等情報検索」に車台番号を入れると、対象か、対策の実施状況を確かめられる。国土交通省のリコール情報検索では、車名・型式・届出日から内容と対象の車台番号の範囲を調べられる。範囲に入っていても仕様によっては対象外のことがあるので、車検証の車台番号と照らす
- 整備記録: メンテナンスノートと点検整備記録簿に、点検やオイル交換が記録されているか
- 支払総額: 中古車の販売価格は2023年10月1日から「支払総額」(車両価格+保険料・税金・登録等の手続代行費用)で表示する決まりだ。県外登録・店頭以外での納車・オプションは別に費用がかかる
「納車準備費用」のように、本来は車両価格に含めるべき費用を別に請求するのは重大な規約違反になる。見積もりでは、支払総額と実際の請求額の差が何の費用かを確かめたい。
手放す額は、公式の相場ではなく査定で確かめる
今のCX-5を手放すときも、公式の「買取相場」や「下取り相場」はない。額は店ごと・時期ごとに違うので、数字を知るには実際に査定を受けて見比べるしかない。
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