ランクル70の維持費はいくら?年収の基準はなく税金・車検・軽油代から計算する

ランクル70の維持費はいくら?年収の基準はなく税金・車検・軽油代から計算する

ランクル70(ランドクルーザー“70”)に乗るための年収に、「年収○○万円以上」という決まった基準はない。住む場所の駐車場代、走る距離、家族の人数、ほかの支払いで、車に回せるお金は人によって違うからだ。

代わりにできるのは、1年にかかる費用を自分で足し上げることだ。今のランクル70は3ナンバー(乗用)の2.8Lディーゼル車で、自動車税は年50,000円。重量税はエコカー減税の対象にならず、新車登録時に61,500円(3年分)、その後は車検ごとに41,000円(2年分)かかる。自賠責は2026年11月1日以降に始まる24か月契約で18,560円だ。

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燃料は軽油で、WLTCモード燃費は10.1km/L。年10,000km走ると軽油代は約15.8万円になり、税金・自賠責と合わせて年約23.8万円。ここに任意保険・駐車場・整備を自分の見積もりで足す。

目次

ランクル70に必要な「年収」を示す公的な基準や統計は無い

ネットでは「年収○○万円以上が必要」といった目安を見かけるが、メーカーや国が出した数字ではない。ランクル70のオーナーの年収を調べた公的な統計も、今回確かめた資料の中には無かった。

そこで以下では、トヨタと国の資料で確かめられる金額だけを使って、1年分を計算する。

今のランクル70は3ナンバーのディーゼル車で、トヨタは「生産を休止」としている

トヨタは2023年11月29日にランクル70を国内で発売した。ニュースリリースの価格表では、グレードはAXの1つで、登録は「3ナンバー」、価格は4,800,000円(メーカー希望小売価格・消費税込み)だ。主要諸元表で確かめた中身は次のとおりだ。

項目 AX(2.8Lディーゼル車・4WD)
車両型式 3DA-GDJ76W-RKTNY
エンジン・総排気量 1GD-FTV・2.754L
使用燃料 軽油
車両重量 2,300kg
乗車定員 5名
WLTCモード燃費 10.1km/L
燃料タンク容量 130L

ただし、今すぐ新車で注文できるとは限らない。トヨタの「工場出荷時期・納車時期の目処」の一覧(2026年9月18日更新)は、ランクル70について次のように書いている。

現在 生産を休止させていただいております

再開の時期は書かれておらず、注文できるかは販売店に確かめるしかない。ほかのトヨタ車の目処はトヨタの納期一覧の記事にまとめた。

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自動車税は年50,000円、11年を超えると重くなる

総排気量2.754Lは「2.5リットル超〜3リットル以下」に入る。東京都主税局の税率表では、2019年10月1日以降に初めて登録した自家用の乗用車は年50,000円だ。

ディーゼル車は、初回新規登録から11年を超えると税額が概ね15%重くなる(ガソリン車は13年)。今のランクル70も、いずれこの重課に当たる。

重量税はエコカー減税の対象外で、新車時61,500円・車検ごとに41,000円

重量税は車両重量で決まる。ランクル70は2,300kgで、「2トン超〜2.5トン以下」の区分だ。

国土交通省の自動車燃費一覧(令和8年3月)では、3DA-GDJ76Wの2030年度燃費基準の達成レベルは58%だ(基準値17.2km/Lに対しWLTC 10.1km/L)。2026年5月からのエコカー減税は、新車登録時でも2030年度燃費基準80%以上が最低条件なので、ランクル70は当たらない。

時期(自家用・2.5トン以下) 重量税 1年あたり
新車登録時(3年分・エコカー外) 61,500円 20,500円
継続車検(2年分・エコカー外) 41,000円 20,500円
継続車検・13年経過(2年分) 57,000円 28,500円
継続車検・18年経過(2年分) 63,000円 31,500円

額は2026年5月1日からの国土交通省の税額表による。重量税の13年・18年は、ディーゼル車でも初度登録の年月から数える(自動車税の11年とは数え方が違う)。今の車や中古車の次の車検の額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で調べられる。

自賠責は24か月18,560円、車検は初回3年・その後2年ごと

損害保険料率算出機構によると、自家用乗用自動車の24か月契約(離島・沖縄県を除く)は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から17,650円が18,560円になる。1年あたりにすると9,280円だ。値上げの中身は自賠責保険料の11月値上げの記事にまとめている。

車検の周期は登録の区分で変わる。国土交通省の一覧では、自家用乗用自動車は初回3年・2回目以降2年で、3ナンバーの今のランクル70はこれに当たる。

軽油代は年1万kmで約15.8万円

資源エネルギー庁の石油製品価格調査では、2026年9月28日時点の軽油の全国平均は1Lあたり160円だった。燃料代は「走る距離÷WLTC燃費×軽油価格」で出せる。

年間の走行距離(160円/L) 計算 1年の軽油代
5,000km 5,000÷10.1×160 約7.9万円
10,000km 10,000÷10.1×160 約15.8万円
15,000km 15,000÷10.1×160 約23.8万円

WLTCの内訳は市街地8.0km/L、郊外10.5km/L、高速道路11.0km/Lで、街乗りが多いほど燃料代は増える。

給油機のノズルを車の給油口に差し込んで給油している手元
イメージ画像です。

税金・自賠責・軽油代だけで年約23.8万円、残りは見積もりで埋める

項目 金額の決まり方 1年分の出し方
自動車税 排気量(2.5L超〜3L以下) 50,000円
重量税 車両重量(2.5トン以下)・エコカー外 20,500円(13年経過まで)
自賠責 車種ごとに一律 24か月18,560円÷2=9,280円
軽油代 距離・燃費・価格 走行距離÷10.1×単価
任意保険 年齢・等級・補償 保険会社の見積もり
駐車場 地域・契約 月額×12
点検・整備・タイヤ・尿素水(AdBlue) 販売店・整備工場 見積もり(車検の年は2年分を2で割る)

例として、新車のAXで年10,000km走る場合を足すと、自動車税50,000円、重量税20,500円、自賠責9,280円、軽油代約15.8万円で、年約23.8万円になる。年15,000km走るなら、軽油代が約23.8万円に増え、合計は年約31.7万円になる。

電卓を打ちながら、棒グラフの書類に書き込んで車の費用を計算する手元
イメージ画像です。

出た額に任意保険などを足して12で割り、毎月の手取りから今の生活費を引いた残りと比べる。収まらなければ、買う時期や車を見直す合図だ。同じ計算をしたアルファードに必要な年収の記事も比べる材料になる。

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ランクル300・250や中古の70は額が違う、排気量・重量・燃料で計算し直す

ここまでの額は今のランクル70(AX)の場合だ。自動車税は排気量、重量税は車両重量とエコカー減税で決まる。

ランクル300・250は別の車で、税額の決まり方は同じ

トヨタの主要諸元表の値と、東京都の税率表の自動車税(2019年10月1日以降の初回登録・自家用)は次のとおりだ。

車 排気量・燃料 車両重量 WLTC 自動車税
300 ディーゼル車 3.345L・軽油 2,460〜2,610kg 9.7〜9.8km/L 57,000円
300 ハイブリッド車 3.444L・無鉛プレミアムガソリン 2,660〜2,690kg 9.4km/L 57,000円
250 VX 2.693L・ガソリン(レギュラー) 2,240kg 7.5km/L 50,000円

重量税のエコカー減税には3台とも当たらない。ガソリン車・クリーンディーゼル車の減免は2020年度燃費基準の達成車に限られ、300ハイブリッドも基準値10.6km/Lに対しWLTC 9.4km/Lで届かない。2.5トン以下の250と300のGXはランクル70と同じ区分で新車時61,500円・継続車検41,000円、300のGX以外は「2.5トン超〜3トン以下」で新車時73,800円(3年分)・継続車検49,200円(2年分)だ。

国土交通省の燃費一覧(令和8年3月)では、2030年度基準に対し250のガソリン車は7.5km/L(基準値16.2〜17.2km/L)で達成レベル欄が空欄、改良前の300のディーゼル車は達成レベル69〜75%で、どちらも80%に届いていない。10月1日発売の改良後の300とハイブリッド車は一覧に無く、減税はトヨタが販売店にたずねるよう案内している。250はトヨタの納期一覧で「ガソリン車のみ(ディーゼル車は26年12月以降発売予定)」だ。

中古のランクル70は車検証で区分と年式を見る

トヨタは2014年8月25日にも、V6・4.0Lガソリンエンジン(1GR-FE)のバンとピックアップを期間限定で発売した。旧型は排気量・燃料・重量が違うので、まず車検証の「用途」を見る。乗用なら排気量の区分で税額が決まり、2019年9月30日以前に初めて登録した3.5L超〜4L以下は東京都の税率表で66,500円だ。貨物(1ナンバー)なら自動車税は別の表になり、車検は車両総重量8トン未満で初回2年・その後1年ごとになる。

自動車税はディーゼル車が11年、ガソリン車が13年を超えると概ね15%重くなり、重量税は13年・18年経過で上がる。正確な額は車検証を手元に、都道府県の税率表と国土交通省の照会サービスで確かめる。

乗り換えなら、今の車がいくらになるかも計算に入れる

今の車を下取りや売却に出すなら、その金額を頭金や諸費用に回せる。逆に、ローンが残っていて売値で返しきれなければ、差額が新しい出費になる。

手放す時期を考えるなら、まず今いくらになるかを知っておくのが近道です。ユーカーパックのようなオークション形式の買取なら、1回の査定で最大8,000店が金額を出します。

維持費・燃費の記事は維持費・燃費にまとめている。

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