LEXUSは2026年10月1日、「LX」を一部改良し、新たに“F SPORT”を加えて、同じ日に全国のレクサス店で発売した。メーカー希望小売価格は15,600,000円から22,100,000円(10%消費税込み)だ。
改良前からあるパッケージは、どれも1,100,000円高くなった。一方で、“EXECUTIVE”以外ではメーカーオプションだった“マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステムが全車標準になり、LX700hではAdvanced Park+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)も全車標準になった。
この記事では、リリースとレクサス公式サイトの価格表・主要諸元表・主要装備一覧表で確かめたことだけを書く。改良前の価格は2025年3月6日のリリースと、改良前の価格表(Internet Archive、2025年4月25日保存)、公式サイトの保存ページ(同、2026年8月14日保存)で確かめた。
LXの新価格は15,600,000円から。改良前からあるパッケージは一律1,100,000円上がった
公式サイトの表示は全14パッケージ。5人乗りと7人乗りは価格表で同じ金額なので、まとめて並べる。
| モデル・パッケージ | 改良後の価格(税込) | 改良前の価格(税込) | 差額 |
|---|---|---|---|
| LX700h “EXECUTIVE”(4人乗り) | 22,100,000円 | 21,000,000円 | 1,100,000円高 |
| LX700h “F SPORT”(5人・7人乗り) | 18,000,000円 | -(今回追加) | - |
| LX700h(5人・7人乗り) | 17,000,000円 | 15,900,000円 | 1,100,000円高 |
| LX700h “OVERTRAIL+”(5人・7人乗り) | 17,000,000円 | 15,900,000円 | 1,100,000円高 |
| LX600 “EXECUTIVE”(4人乗り) | 21,100,000円 | 20,000,000円 | 1,100,000円高 |
| LX600 “F SPORT”(5人・7人乗り) | 17,000,000円 | -(今回追加) | - |
| LX600(5人・7人乗り) | 15,600,000円 | 14,500,000円 | 1,100,000円高 |
| LX600 “OVERTRAIL+”(5人・7人乗り) | 16,000,000円 | 14,900,000円 | 1,100,000円高 |
どれもAWD。価格にオプション価格は含まれず、リサイクル料金(LX700h全車20,680円、LX600全車19,270円)は別に必要だ。リリースは値上げの理由を説明していない。
新しい“F SPORT”はLX700hが18,000,000円、LX600が17,000,000円
“F SPORT”はLX700hとLX600の両方に、5人乗りと7人乗りが用意された。同じモデルの標準仕様と比べると、LX700hは1,000,000円、LX600は1,400,000円高い。
リリースと主要装備一覧表によると、“F SPORT”には次の専用装備が標準で付く。
- 前後パフォーマンスダンパー、トルセンLSD、リヤスタビライザー
- EPS(電動パワーステアリング)とAVS(Adaptive Variable Suspension system)の専用チューニング
- メッシュタイプのスピンドルグリル、ブラック塗装のリヤバンパー
- 265/50R22タイヤと22インチ鍛造アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装)
- セミアニリン本革スポーツシート、ディンプル本革ステアリングとシフトノブ、アルミ製スポーツペダル
LEXUSロゴ入りのレッドブレーキキャリパーはメーカーオプションで、価格表では55,000円だ。インテリアカラーは“F SPORT”設定色のフレアレッドを含む3色。

マークレビンソンとAdvanced Parkが標準装備になった
リリースは装備の追加を細かく挙げていない。だが改良前と今回の価格表・主要装備一覧表を見比べると、次の2つがメーカーオプションから標準装備に変わっている。
- “マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム:改良前は“EXECUTIVE”以外で273,900円のオプション。今回は全14パッケージで標準
- Advanced Park+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]:改良前はLX700hで33,000円のオプション。今回はLX700h全車で標準(LX600には設定なし)
このほかリリースは、全仕様でEPSのチューニングとサスペンション特性を最適化したと書いている。LX600の標準仕様には、切削ツインスポークとダーククリア塗装の20インチアルミホイールが新しく設定された。
マークレビンソンを付ける予定だったなら、差は1,100,000円より小さくなる
「1,100,000円の値上げ」は、同じ車がそのまま1,100,000円高くなったように聞こえる。ただ、標準になった装備を改良前にオプションで付けるつもりだった人なら、比べ方が変わる。改良前のオプション価格を単純に引くと次のとおりだ。
| モデル・パッケージ | 値上げ幅 | 標準になった装備の改良前オプション価格 | 差し引き |
|---|---|---|---|
| LX700h “EXECUTIVE” | 1,100,000円 | 33,000円(Advanced Park) | 1,067,000円 |
| LX700h・LX700h “OVERTRAIL+” | 1,100,000円 | 306,900円(マークレビンソン+Advanced Park) | 793,100円 |
| LX600 “EXECUTIVE” | 1,100,000円 | なし | 1,100,000円 |
| LX600・LX600 “OVERTRAIL+” | 1,100,000円 | 273,900円(マークレビンソン) | 826,100円 |
これは「改良前にそのオプションを選ぶつもりだったら」という比較だ。付ける予定が無かった装備なら、1,100,000円がそのまま負担増になる。LX600 “EXECUTIVE”は、改良前からマークレビンソンが標準だったので差が縮まらない。
OVERTRAIL+は18インチタイヤが大きくなり、最低地上高が210mmになった
リリースによると、“OVERTRAIL+”のタイヤサイズは265/65R18から265/70R18に大きくなり、外径の拡大にあわせて最低地上高を高めた。主要諸元表で比べると、“OVERTRAIL+”は改良前の全高1,885mm・最低地上高200mmが、今回は全高1,895mm・最低地上高210mm(社内測定値)だ。
燃費(WLTCモード、国土交通省審査値)は主要諸元表で次のとおり。使用燃料はどれも無鉛プレミアムガソリンだ。
- LX700h:“F SPORT”が9.2km/L、それ以外が9.3km/L
- LX600:“F SPORT”が7.9km/L、“EXECUTIVE”と標準仕様が8.0km/L、“OVERTRAIL+”が8.1km/L
全長は5,100mm(“F SPORT”は5,095mm)、全幅1,990mm、ホイールベース2,850mm。なお主要諸元表のLX600の最高出力は300kW(408PS)/5,200r.p.m.で、2025年4月保存の諸元表にあった305kW(415PS)とは数字が違う。リリースにこの点の説明は無い。
ボディカラーは全7色。ホワイトノーヴァガラスフレークは全仕様で選べる
リリースは、ホワイトノーヴァガラスフレークを新しく設定し、全仕様で選べるようにしたと書いている。公式サイトのパッケージ表示で、選べる色は次のとおりだ。
| ボディカラー | 標準・EXECUTIVE | F SPORT | OVERTRAIL+ | 追加料金(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ホワイトノーヴァガラスフレーク〈083〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| ソニックチタニウム〈1J7〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| マンガンラスター〈1K2〉 | ○ | ○ | ○ | 165,000円 |
| グラファイトブラックガラスフレーク〈223〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| テレーンカーキマイカメタリック〈6X4〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| ニュートリノグレー〈1N0〉 | - | ○(設定色) | - | なし |
| ムーンデザート〈4Z1〉 | - | - | ○(設定色) | なし |
追加料金がかかるのはマンガンラスターだけで、165,000円のメーカーオプションだ。“EXECUTIVE”のオーナメントパネル アートウッド(鷹羽)は110,000円のメーカーオプション。

工場出荷の目処は「販売店に問い合わせ」。商談で確かめたいこと
レクサスの「工場出荷時期目処のご案内」(2026年10月2日更新)では、LX600とLX700hはどちらも「詳しくは販売店にお問い合わせください」とされ、月数は出ていない。ページには、10月2日時点の見通しで生産状況や受注状況によって変わること、一部のオプションや組み合わせで別に時間がかかることも書かれている。
商談の前に、次の点を確かめておくと迷いにくい。
- 見積もりの車両が10月1日発売の改良モデルか(価格も標準装備も違う)
- 改良前の見積もりと比べるなら、マークレビンソンやAdvanced Parkのオプション代が入っていたか
- マンガンラスター(165,000円)や、F SPORTのレッドブレーキキャリパー(55,000円)を付けるか
- LX600標準仕様で22インチ鍛造アルミホイール(385,000円)を選ぶか。選ぶと全高・最低地上高も変わる
- 注文から工場出荷までの目処を、販売店で具体的に聞く
価格表は、価格は参考価格で販売店が独自に定めていると注記している。公式サイトの見積りシミュレーションで、オプション込みの金額を先に出しておくと比べやすい。
同じ時期に改良されたRXの値上げ幅はレクサスRX一部改良の記事、レクサス全般の予算の考え方はレクサス購入に必要な年収の記事にまとめている。
ほかの車種の比較やレビューは、車種レビュー・比較のカテゴリにまとめている。
情報源
- トヨタ自動車「LEXUS、『LX』を一部改良するとともに、“F SPORT”を追加設定」2026年10月1日
- LEXUS LX 公式サイト
- LEXUS LX 価格表 PDF(価格は2026年10月現在)
- LEXUS LX 主要諸元表 PDF
- LEXUS LX 主要装備一覧表 PDF
- LEXUS LX Selections(ボディカラー)PDF
- LEXUS「工場出荷時期目処のご案内」2026年10月2日更新
- トヨタ自動車「LEXUS、『LX』の新型モデルを発売」2025年3月6日
- LEXUS LX 改良前の価格表 PDF(Internet Archive、2025年4月25日保存)
- LEXUS LX 改良前の主要装備一覧表 PDF(Internet Archive、2025年4月9日保存)
- LEXUS LX 改良前の主要諸元表 PDF(Internet Archive、2025年4月8日保存)
- LEXUS LX 公式サイト 改良前(Internet Archive、2026年8月14日保存)

