新型デリカD:5に21,584台のリコール|メーターが映らない不具合で9/11開始、別に5,893台の措置

三菱自動車工業は2026年9月10日、デリカD:5について国土交通省にリコールを届け出た。届出番号は5875、対象は21,584台。リコール開始日は2026年9月11日で、すでに始まっている。メーターの液晶ディスプレイが表示されないことがある、という内容だ。

対象になるのは、2026年1月9日に発売された大幅改良モデルだ。三菱自動車が新型『デリカD:5』と呼んでいる車で、国土交通省の改善箇所説明図に載っている対象車の写真も、この大幅改良後の形をしている。

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同じデリカD:5には、このリコールとは別に、サービスキャンペーン(SC218)も出ている。ブレーキオートホールドのON設定が記憶されないというもので、対象は5,893台、開始は2026年9月中旬。型式はどちらも3DA-CV1Wだが、対象になる車台番号の範囲と製作期間は2件で別だ。

目次

自分のデリカD:5が対象かどうかを確かめる

対象かどうかは、三菱自動車のサイトにある「リコール等対象車両検索」で確かめる。入口は三菱自動車のリコール情報ページ。車検証に書かれている車台番号が要る。

Japan Mobility Show 2025 の三菱自動車ブースに展示されたデリカD:5
Japan Mobility Show 2025(2025年10〜11月、東京ビッグサイト)の三菱自動車ブースに展示された「デリカD:5」。ルーフキャリアなどを装着した展示車です。写っている個体が今回のリコール(届出5875)やサービスキャンペーン(SC218)の対象かどうかは分かりません。対象かどうかは車台番号で確認してください。撮影 RuinDig/Yuki Uchida/Wikimedia Commons/CC BY 4.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Japan-Mobility-Show-2025-RuinDig_0402.jpg

2件の対象は、出典では次のように示されている。

リコール(届出番号5875) サービスキャンペーン(SC218)
型式 3DA-CV1W 3DA-CV1W
車台番号の範囲 CV1W-6000101 〜 CV1W-6021717 CV1W-6000101 〜 CV1W-6006299
製作期間 令和7年12月23日 〜 令和8年7月27日 令和7年12月23日 〜 令和8年2月23日
対象台数 21,584台 5,893台
開始日 令和8年9月11日 令和8年9月中旬

三菱自動車は、どちらのページにも同じ注記を付けている。

  • 対象車両の製作期間は、ご購入の時期とは異なります
  • リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があります

2つ目が特に大事だ。車台番号が範囲の中に入っていても、それだけで対象と決まるわけではない。検索で1台ずつ確かめる。1つ目も見落としやすく、ここにある期間は車が作られた時期で、買った時期ではない。

どこへ持って行くか。届いたDMの販売会社が誤っている場合がある

三菱自動車は、リコールとサービスキャンペーンの両方のページに、次のお詫びを載せている。

本リコール対象のお客様に送付している一部のダイレクトメールにおきまして、弊社(三菱自動車工業)のシステム不備により、「担当販売会社」の記載が誤っているものがあります。リコール作業のご依頼につきましては、ご購入いただきました販売店もしくは普段お付き合いのある販売店へご依頼いただくようお願い申し上げます。

届いたDMに書かれている販売会社が正しいとは限らない。依頼先は、購入した販売店か、普段付き合いのある販売店だ。DMのとおりに連絡すると空振りになることがある。最寄りの店は三菱自動車の販売店検索から住所などで探せる。

整備工場でリフトに上げた車の下で作業する整備士
整備工場の一般的なイメージです。写っている車・工場はデリカD:5とも三菱の販売店とも関係ありません。撮影 Shixart1985/Wikimedia Commons/CC BY 2.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Car_mechanic_worker_repairing_suspension_of_lifted_automobile_at_auto_repair_garage_shop.jpg

問い合わせ先は、三菱自動車 お客様相談センター 0120-324-860。この番号は国土交通省のリコール届出一覧表に、届出者の問い合わせ先として記載されている。

費用について、国土交通省はリコール制度の説明で「無料で回収・修理を行い」としている。三菱自動車もリコール情報のページに「リコール・改善対策など無償修理や、保証期間の延長などを行っております」と書いている。ただしこれはリコールの話だ。サービスキャンペーンSC218の費用については、国土交通省にも三菱自動車のSC218のページにも記載が無い。

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リコール5875はメーターの液晶が表示されないことがある

不具合の部位は、電気装置(コンビネーションメーター)。症状は、三菱自動車のページに次のように書かれている。

コンビネーションメーターにおいて、開発時の制御プログラムの検討が不十分なため、エンジンスイッチの電源モードON時にメーターの液晶ディスプレイが表示されないことがあります。そのため、速度計や警告灯などが確認できないおそれがあります。

夜間に点灯した自動車のメーター
メーターの一般的なイメージです。デリカD:5のメーターではありません。撮影 Anibal Clavel/Wikimedia Commons/CC BY 3.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Speedometer_showing_0_km-h_(50376706).jpg

速度計と警告灯が確認できないおそれがある、というのがこの届出の要点だ。改善措置の内容は、同じページに次のとおり。

全車両、コンビネーションメーターの制御プログラムのソフトウェア部品番号を確認し、対象のものは対策仕様に書き替えます。

国土交通省のリコール届出一覧表には、不具合件数が20件、事故の有無は「無し」と記載されている。発見の動機は「市場からの情報による。」とあり、現場からの申告が起点になった届出だ。

なお三菱自動車は、2025年12月18日の発表で、大幅改良の内容のひとつに「8インチカラー液晶メーターの採用」を挙げている。今回のリコールは、そのコンビネーションメーターの液晶が表示されないことがある、というものだ。ただし出典は、この2つを結びつけて説明してはいない。

サービスキャンペーンSC218はブレーキオートホールドの設定が記憶されない

こちらはリコールではなく、三菱自動車のサービスキャンペーンだ。不具合の内容は次のとおり。

ASC*-ECUにおいて、制御プログラムの検討が不十分なため、ブレーキオートホールドのON設定が記憶されず次回起動時に反映されないため、カタログおよび取扱説明書の記載内容と異なります。(*:横滑り防止システム)

改善の内容は「全車両、ASC-ECUの制御プログラムのソフトウェア部品番号を確認し、対象のものは対策仕様に書き替えます。」と書かれている。リコール5875と同じ、制御プログラムの書き替えだ。

開始日について、三菱自動車のページは「令和8年9月中旬」とだけ記載している。何日からかは出典に書かれていない。

2件の台数を足さない

21,584台と5,893台は、別々に示されている数字だ。車台番号の範囲も製作期間も2件で違う。2つを足した数の車が対象になる、という意味ではない。

1件だけに当たるのか2件とも当たるのかも、範囲の数字を見比べて決めず、対象車両検索で確かめる。

通知はDMで届く。作業が済むと「実施済」と表示される

国土交通省のリコール届出一覧表には、使用者への周知は「ダイレクトメール等で通知する。」と記載されている。対象者にはいずれDMが届くが、上に書いたとおり、そのDMの「担当販売会社」の記載には誤りが混じっている。待たずに確かめたいときは、対象車両検索が早い。

作業が済んだかどうかも、同じ検索で分かる。改善箇所説明図には、識別の方法として「弊社のインターネットホームページのリコール等対象車両検索に「実施済」と表示する。」と記載されている。

車のトラブルと弱点については、トラブル・弱点対策のカテゴリにほかの記事をまとめている。

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情報源

アイキャッチ写真: Japan Mobility Show 2025 で展示された「デリカD:5」。写っている個体が今回のリコール・サービスキャンペーンの対象かどうかは分かりません。撮影 TTTNIS/Wikimedia Commons/CC0(文字を加工)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2025_Mitsubishi_Delica_D5_rear.jpg
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