新型パジェロは10月1日に予約注文開始|価格・発売日は未発表、2.4Lディーゼル・サイズ・旧型との違い

新型パジェロは10月1日に予約注文開始|価格・発売日は未発表、2.4Lディーゼル・サイズ・旧型との違い

三菱自動車は2026年9月2日、クロスカントリーSUV『パジェロ』をフルモデルチェンジし、世界初披露した。2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアに投入する計画だ。次年度以降は、アセアン、中南米、中東など世界約100カ国へ順次広げるとしている。

エンジンは専用開発の2.4Lクリーンディーゼルで、最大トルクは480N・m。これに新開発の8速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。骨格はラダーフレームで、ボディサイズは全長4,920mm、全幅1,925mm、全高1,910mmだ。

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日本では、三菱自動車のスペシャルサイトが10月1日に予約注文を開始すると告知している。一方で、価格と発売日は9月27日時点で未発表だ。9月2日のリリースにあるのは「2026年度」に日本へ投入するという計画までで、いつ発売するか、いくらになるかは書かれていない。

目次

日本は10月1日に予約注文開始。価格と発売日は未発表

投入の順番について、9月2日のリリースは次のように書いている。

2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアに投入し、次年度以降、アセアン、中南米及び中東など世界約100カ国へ順次展開していく計画です。

生産はタイで行い、最初に出るのもタイだ。日本はその次に名前が挙がっている。

日本向けの動きとして公式に出ているのは、スペシャルサイト冒頭の「ALL NEW PAJERO 10.01 予約注文開始」という告知だ。予約の受付が10月1日に始まるということで、発売日そのものではない。日本向けの発売日、グレード構成、価格、燃費は、9月27日時点でリリースにもスペシャルサイトにも載っていない。発表日や発売日を具体的に挙げる情報もネットにはあるが、三菱自動車の資料では確認できないため、この記事では書かない。予想価格も書かない。

スペシャルサイトには「※型式指定取得前につき、商品情報、スペック等は変更になる可能性がございます。また、一部、海外仕様車が含まれます。」という注記がある。いま出ている数字や写真は、日本で売られる仕様と同じとは限らない。続報は新型パジェロ スペシャルサイトと、三菱自動車のニュースリリースで確かめるのが確実だ。

大型の角ばったクロスカントリーSUVが未舗装の山道を走る様子
イメージ画像です。

日本の新型パジェロは7年ぶりの復活になる

三菱自動車は2026年5月29日のリリースで、新型の車名を『パジェロ』に決めたと発表した。そこには「日本仕様は2019年に生産終了しており、国内では7年ぶり*の復活となります。」とあり、注記で「海外向け仕様は2021年に生産終了」と補っている。

国内向けの終了は、2019年4月24日のリリースで告知されていた。特別仕様車「FINAL EDITION」の発売を知らせる中で、「現行モデルの国内販売向け『パジェロ』は、2019年8月をもって生産を終了します。」と書いている。同じリリースによると、パジェロは国内で累計64万台以上(2019年3月時点)を販売した。

9月2日のリリースは、初代から4代目までの累計生産台数を「329万台を超え」、170以上の国と地域で親しまれてきたと説明している。初代の誕生は1982年だ。

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2.4Lクリーンディーゼルと新開発8速ATを組み合わせる

パワートレインについて、9月2日のリリースが示している内容をまとめると次のとおりだ。

項目 新型パジェロ(リリースの記載)
エンジン 専用開発の2.4Lクリーンディーゼル(ワイドレンジのシングルVGターボ)
最大トルク 480N・m(一部仕様では470N・m)
トランスミッション 新開発のスポーツモード付き8速オートマチックトランスミッション
4WDシステム スーパーセレクト4WD-Ⅱ(SS4-Ⅱ)
車両運動統合制御 S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)
ドライブモード NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCKの7つ
ブレーキ 18インチの大径ローター、電動ブースター

SS4-Ⅱは、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギヤ+センターデフロック)の4つのモードを選べる。これにS-AWCを重ね、AYC(アクティブヨーコントロール)、ASTC、ABSを統合制御するという。

燃費、最高出力、車両重量は、9月2日のリリースに記載が無い。

サイズは全長4,920mm、全幅1,925mm、全高1,910mm

リリースが示している車両諸元は次のとおり。全高と最低地上高、3つのアングルには「20インチタイヤ装着車」の注記が付いている。

項目 数値
全長 4,920mm
全幅 1,925mm
全高 1,910mm(20インチタイヤ装着車)
前後トレッド 1,630mm
ホイールベース 2,870mm
最低地上高 230mm(20インチタイヤ装着車)
アプローチアングル 30.4度(20インチタイヤ装着車)
ランプブレークオーバーアングル 22.6度(20インチタイヤ装着車)
デパーチャーアングル 25.8度(20インチタイヤ装着車)
前後重量配分 52:48
乗車定員 3列7名乗車

先に触れたとおり、スペシャルサイトは型式指定取得前であり、スペックは変わる可能性があるとしている。車庫に入るかどうかを考えるなら、日本仕様の正式な諸元が出てから確かめ直したい。

骨格はトライトンのラダーフレームがベース。旧型の途中でモノコックに替わっていた

5月29日のリリースは、新型の骨格を「ピックアップトラック『トライトン』のラダーフレームをベースに改良を施し、キャビンや前後サスペンションなどを専用開発」するかたちで開発を進めていると説明していた(公開前の段階の説明)。9月2日のリリースでは、高張力鋼板の採用を広げて軽くし、フレーム断面積の拡大などでねじり剛性と曲げ剛性を大幅に高めたとしている。

パジェロの骨格は、これまでずっとラダーフレームだったわけではない。2019年4月24日のリリースは、歴代の変化を次のように書いている。

1999年には3代目にモデルチェンジ、ラダーフレーム構造からビルトインフレーム構造のモノコックボディとなり、軽量化と高剛性化を実現。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式独立懸架、リヤが新開発の5リンク式リジッドだ。開発では「悪路快適性」を重要な指標に置いたとリリースは書いている。

車体の下に見えるはしご状のフレームと足回りの構造を示す簡略図
イメージ画像です。

旧型との違いを三菱の公式資料どうしで比べる

旧型の数字は、2019年4月24日のリリースに載っている国内最後の特別仕様車「FINAL EDITION」の販売概要から取った。旧型すべてのグレードの数字ではない点に注意してほしい。

項目 旧型(2019年「FINAL EDITION」) 新型(2026年9月2日・5月29日のリリース)
エンジン 3.2L DOHC 16バルブ 4気筒 コモンレール式DI-D クリーンディーゼル 2.4Lクリーンディーゼル(シングルVGターボ)
変速機 INVECS-II 5速スポーツモードAT スポーツモード付き8速AT(新開発)
駆動方式 スーパーセレクト4WD-II SS4-Ⅱ+S-AWC
骨格 3代目(1999年)でビルトインフレーム構造のモノコックボディに変更(2019年リリースの沿革の記述。4代目の骨格についての直接の記述は無い) ラダーフレーム(5月29日のリリースでは、トライトンのものをベースに改良して開発中と説明)

スペアタイヤについては、スペシャルサイトが「テールゲートのデザインは、4代目パジェロのスペアタイヤの意匠からインスピレーションを得ています」と書き、実物のタイヤは床下収納に変えたと説明している。これでラゲッジ容量を広げ、3列目乗員の快適性も上げたという。

旧型のボディサイズを新型と並べられる公式資料は、今回確認できなかった。そのためサイズの比較はしていない。

「最大トルク480N・m」「14.3インチ」は全仕様の数字ではない

数字だけが広まると誤解されやすい点がある。リリースは、いくつかの数字に仕様による違いがあることを注記で断っている。

  • 最大トルク480N・mには「一部仕様では470N・m」の注記がある
  • 2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成するモノリスディスプレイには「一部仕様では12.3インチを設定」の注記がある
  • 全高・最低地上高・3つのアングルは「20インチタイヤ装着車」の数値だ

日本仕様がどれに当たるのかは、まだ発表されていない。

内装は3連メーターを現代化し、安全装備は三菱自動車で初採用のセンターエアバッグを含む

インストルメントパネルは初代から受け継ぐ水平基調だ。歴代モデルの3連メーターを再現した「マルチメーター」を載せ、高度計、方位計、温度計、車体の前後左右の傾き、AYC制御量などを表示する。

2列目シートは150mmのロングスライドとタンブル機構を持つ。シートベンチレーションや、3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンも採用した。遮音ガラスはフロントに加え、前後ドアにも使っている。オーディオはヤマハと共同開発した「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」で、スピーカーは計12個だ。

横長の大型ディスプレイと水平基調のダッシュボードを持つSUVの運転席まわり
イメージ画像です。

安全面では、緊急時車線維持支援機能[ELA]を初採用し、前進時交差車両検知警報システム[FCTA]も搭載する。高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」も備える。エアバッグは、三菱自動車で初採用のSRSセンターエアバッグを含む8つだ。車両前方の下を映す「フロントアンダーフロアビュー」付きの3Dマルチアラウンドモニターも採用した。

ほかの車種の解説や比較は、車種レビュー・比較のカテゴリにまとめている。

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