BYD ATTO 3 EXは437万8,000円から|航続620km・四輪駆動を追加、補助金15万円

BYD ATTO 3 EXは437万8,000円から|航続620km・四輪駆動を追加、補助金15万円

BYD Auto Japan株式会社は2026年9月28日、ミドルサイズSUV「BYD ATTO 3」を大幅に刷新した新型「BYD ATTO 3 EX」を発表した。発売は9月29日で、全国のBYD正規ディーラーで販売している。

メーカー希望小売価格(税込)は、後輪駆動の「ATTO 3 EX」が437万8,000円、新設定の四輪駆動「ATTO 3 EX AWD」が487万3,000円。一充電走行距離(WLTCモード)は、従来の470kmから後輪駆動で620km、四輪駆動で550kmに伸びた。

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国のCEV補助金は、次世代自動車振興センターの一覧では2グレードとも15万円。受付は12月上旬〜下旬に終わる見込みで、これから買う人は時期に注意したい。

目次

価格は437万8,000円と487万3,000円。どちらも総電力量は74.88kWh

BYDのプレスリリースに載っている全国メーカー希望小売価格(税込)は次のとおりだ。

モデル 駆動方式 総電力量 一充電走行距離(WLTC) メーカー希望小売価格(税込)
BYD ATTO 3 EX 後輪駆動(RWD) 74.88kWh 620km 4,378,000円
BYD ATTO 3 EX AWD 四輪駆動(AWD) 74.88kWh 550km 4,873,000円

2グレードの価格差は49万5,000円。外装色はルビーレッド、コスモスブラック、スキーホワイト、ハーバーグレー、アトランティスグレーの5色で、内装色はグレーだ。色の選べる範囲は、どちらのグレードも同じと公表されている。

旧ATTO 3との違いは、駆動方式・電池・充電性能の3点が大きい

BYDは今回の刷新を「大幅アップデート」と位置づけている。リリースの諸元表から、現行のATTO 3と新型を並べると次のようになる。

項目 ATTO 3(現行) ATTO 3 EX ATTO 3 EX AWD
駆動方式 前輪駆動 後輪駆動 四輪駆動
電池の搭載方式 CTP CTB CTB
総電力量 58.56kWh 74.88kWh 74.88kWh
一充電走行距離(WLTC) 470km 620km 550km
交流電力量消費率(WLTC) 139Wh/km 135Wh/km 154Wh/km
急速充電(最大) 85kW 100kW 100kW
モーター最高出力(前/後) 150kW 230kW 100kW / 230kW
0〜100km/h加速 7.9秒 5.5秒 4.0秒
車両重量 1,750kg 1,880kg 1,990kg
トランク容量(後ろ) 440L 490L 490L
フロントトランク なし 95L 95L

ボディの寸法は、全長4,455mm・全幅1,875mm・全高1,615mm、ホイールベース2,720mm、最小回転半径5.35mで、現行モデルと同じだ。

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航続距離は後輪駆動で620km、四輪駆動は550km

電池の総電力量は、現行の58.56kWhから74.88kWhへ増えた。電池の種類は変わらずリン酸鉄リチウムイオンで、BYDは自社のブレードバッテリーと説明している。

一充電走行距離(WLTCモード)は、後輪駆動が620km、四輪駆動が550km。四輪駆動のほうが短いのは、前にもモーターが付いて重く、電力量消費率が154Wh/kmと後輪駆動の135Wh/kmより大きいためと読める(理由そのものはリリースに書かれていない)。

リリースは、距離は定められた試験条件での値で、気象・渋滞・運転方法・エアコンの使用などで変わると注記している。数字はそのまま走れる距離を約束するものではない。

急速充電の最大受電能力は85kWから100kWに上がった。このほか、充電前に電池の温度を調整する「充電予熱機能」を新たに採用し、低温時の充電性能の低下を抑えるとしている。普通充電では、交流の充電電流を段階的に設定できる機能が付き、家庭の電力環境に合わせられる。充電口の位置は、現行の右前から右後に変わった。

四輪駆動は最高出力330kW、0〜100km/h加速4.0秒

駆動方式は、現行の前輪駆動から後輪駆動に変わった。モーターの最高出力は150kWから230kWへ上がっている。

新設定の四輪駆動は、前に100kW、後ろに230kWのモーターを積み、システムの最高出力は330kW、最大トルクは560N・m。0〜100km/h加速は4.0秒だ。後輪駆動は5.5秒、現行モデルは7.9秒と公表されている。

足まわりも変わり、前は「デュアルボールジョイント式マクファーソンストラット」、後ろは「5リンク式サスペンション」を採用した。諸元表の「リアサスペンション」の欄は現行・新型ともに「マルチリンク」で、5リンク式はその一種だ。

安全装備は、ドライバーモニタリングと置き去り検知が加わった

電池の搭載方式は、電池パックと車体が別の構造だったCTPから、電池を車体構造の一部として使うCTB(Cell to Body)に変わった。BYDは、室内空間の拡大とボディ剛性の向上につながったとしている。ボディには約74%の高強度鋼を使い、エアバッグは7つ。

運転支援用のセンサーは、ミリ波レーダー3つ+前方カメラ1つから、ミリ波レーダー5つ+前方カメラ1つに強化された。新たに次の2つが付いた。

  • ドライバーモニタリングシステム(DMS):運転者の疲労や注意散漫などを検知する
  • 幼児置き去り検知システム(CPD):車内のミリ波レーダーで動くものを検知し、警告や空調の作動で、取り残された子どもの早期発見を助ける
駐車場の急速充電器につないで充電中のSUVを斜め後ろから見たところ
イメージ画像です。

快適装備は大きく増えた。温冷庫と車内の装備は四輪駆動だけの差もある

装備比較(一部抜粋)で、現行モデルとの差を見ると次のとおりだ。

装備 ATTO 3(現行) ATTO 3 EX ATTO 3 EX AWD
シートヒーター 2段階 3段階 3段階
シートベンチレーション なし 3段階 3段階
ステアリングヒーター なし 3段階 3段階
ヘッドアップディスプレイ なし なし あり
車載温冷庫 なし なし あり
スマホワイヤレス充電 15W 50W(冷却ファン付き) 50W(冷却ファン付き)
メータークラスター 5インチ 8.8インチ 8.8インチ

ヘッドアップディスプレイと車載温冷庫は、四輪駆動の「ATTO 3 EX AWD」だけの装備だ。温冷庫は前席のセンターコンソールにあり、容量は4.5L。保温は35℃〜50℃、冷蔵は−6℃〜6℃の範囲で温度を設定できる。このほか前席ドアなどの防音ガラスも新しく付いた。

補助金は2グレードとも15万円。申請の受付は12月に終わる見込み

国のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)は、次世代自動車振興センターの「令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額」(令和8年10月1日現在)に、「ATTO 3 EX」が2行載っている。

車名 グレード 定価(税抜) 補助金額 備考
ATTO 3 EX AWD(四輪駆動、型式ZAA-SC2EXYCS) 4,430,000円 150千円 7/28以降の登録車
ATTO 3 EX (グレード欄は空欄。後輪駆動、型式ZAA-SC2EXYTS) 3,980,000円 150千円 7/28以降の登録車

補助金額は、登録日が「R8.4.1〜R8.12.31」の列も「R9.1.1以降」の列も、どちらも150千円(15万円)だ。定価(税抜)に消費税10%を足すと、3,980,000円は4,378,000円、4,430,000円は4,873,000円で、BYDの希望小売価格と一致する。

備考欄の「7/28以降の登録車」は、次世代自動車振興センターのFAQ(Q1の7番)によると、審査委員会での承認日以降の登録分が補助対象になるため付ける表記だ。発売日の9月29日以降に登録する新車には、この日付は関係しない。

補助金は先に引かれず、申請して後から受け取る

補助金は、注文時に値引きされるものではなく、登録後に自分で申請して受け取る仕組みだ。単純に引き算すると、後輪駆動は437万8,000円−15万円=422万8,000円、四輪駆動は487万3,000円−15万円=472万3,000円になる。ただし、これは補助金を受け取れた場合の計算で、実際に払う額は登録諸費用などで変わる。

受付の終わりについては、次世代自動車振興センターが2026年9月4日に「申請受付終了見込み時期について」を公表している。

終了見込み時期:令和8年12月上旬〜12月下旬目処

同じ文書には、終了見込み時期は今後の申請状況で前後する可能性があること、申請書は事務局への到着日で先着順の受付になり、予算額に達した場合は「予算額に達した日の前日をもって申請受付は終了」となることも書かれている。一覧に「R9.1.1以降」の列があっても、年明けの登録で補助金を受けられるとは限らない。

保証は新車6年/15万km。共通ページの「4年/10万km」とは別の条件だ

ATTO 3 EXの製品ページの「カタログ」欄から開ける、BYD公式の「安心プログラム」(2026年9月版)に、保証の条件が載っている。

保証 期間・距離 費用
新車付帯保証(ロードアシスタンスサービス付) 6年/15万km 無償
高電圧部品の新車付帯保証 8年/16万km 無償
パワーバッテリーSoH保証 8年/16万km(初期容量の70%以上を保証) 無償
パワーバッテリーSoH延長保証 10年/30万kmまで 有償

SoH保証は、バッテリーの容量が通常の利用で初期容量の70%を下回った場合に、無料で修理・交換して70%以上に戻すという内容だ。

BYD公式の共通の保証ページ(byd.com/jp/warranty)には「4年間、または走行距離10万kmまで」とも書かれている。モデルによって条件が違うため、ATTO 3 EXについては上の「安心プログラム」の数字で見るのがよい。保証書の細かい適用条件は、契約前に販売店で確認したい。

メンテナンスパッケージの「BYD eパスポート」(有償)は、新車登録から180日までに加入する。初回車検の整備費用を含む4年間(47か月)のパッケージだ。

納期の目安は、プレスリリースにも製品ページにも書かれていない。納期は販売店で確かめるしかない。

自宅のカーポートで、SUVの充電口に普通充電ケーブルをつないでいる様子
イメージ画像です。

購入前に確認したいこと

  • グレードは、航続距離重視なら後輪駆動(620km)、加速・ヘッドアップディスプレイ・温冷庫を求めるなら四輪駆動(550km)。価格差は49万5,000円
  • 補助金の15万円は登録後の自己申請。受付終了見込み(12月上旬〜下旬)に、登録と申請が間に合うかを販売店で確かめる
  • 納期は公式に目安がないので販売店で確認。保証の細かい適用条件は保証書の内容で確かめる
  • 充電口が右後になったので、自宅の充電設備の位置との相性を確認する

ほかのEVについては、テスラの価格一覧とCEV補助金の記事も参考になる。

ほかの電気自動車の価格と毎月の費用は、テスラに乗る年収と維持費の記事、リコールと保証はテスラのリコールとバッテリー保証の記事、軽の商用EVはミニキャブ EVの一部改良の記事で扱っている。

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