レクサスは2026年9月10日、フラッグシップセダン「LS」の一部改良を行い、全国のレクサス店を通じて発売した。グレードはLS500hの“EXECUTIVE”“version L”“F SPORT”の3つで、メーカー希望小売価格(10%消費税込、リサイクル料金は含まず)は14,140,000円〜18,050,000円だ。
変更点の中心は2つある。1つはボディの補強とサスペンションの調整による操縦安定性・乗り心地の向上。もう1つは、パノラマルーフを全車にメーカーオプションとして新設定したことだ。“EXECUTIVE”にはオーナメントパネルの切子調カットガラスを選べる内装色も加わった。
この記事では、レクサスの公式発表に書かれた価格表と変更点だけを整理する。燃費や販売目標は、発表の本文には載っていない。
LS500hの価格は14,140,000円から18,050,000円まで
価格は3グレード×2駆動の6通りだ。エンジンはいずれも8GR-FXS(3.5L V型6気筒)で、車名は「LS500h」となる。
| グレード | 駆動 | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| “EXECUTIVE” | 2WD(FR) | 17,570,000円 |
| “EXECUTIVE” | AWD | 18,050,000円 |
| “version L” | 2WD(FR) | 16,040,000円 |
| “version L” | AWD | 16,520,000円 |
| “F SPORT” | 2WD(FR) | 14,140,000円 |
| “F SPORT” | AWD | 14,620,000円 |
同じグレードでAWDは2WD(FR)より480,000円高い。3グレードとも差は同じだ。価格にリサイクル料金は含まれない。
今回の発表には、改良前の価格との比較は載っていない。値上がりしたかどうかは、公式の発表だけでは判断できない。

変更点はボディ補強・サスペンション調整・パノラマルーフ・内装色の4つ
公式発表が挙げる変更点は次のとおりだ。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| ボディ | 従来のフロントエンド、リヤエンドに加え、センタートンネルを新たに補強 |
| リヤの足まわり | リヤサスペンションブレースとラゲッジブレースに熱硬化樹脂を塗布して焼き付け、レスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)を採用。高周波振動を低減 |
| 操舵・姿勢 | AVS(Adaptive Variable Suspension system)とEPSをチューニング。ドライバーの意図に忠実でリニアな応答をねらう |
| パノラマルーフ | 全車にメーカーオプションで設定。前方にメッシュディフレクターを採用し、ルーフ開放時の風切り音を抑える |
| 内装色 | “EXECUTIVE”のオーナメントパネルに、切子調カットガラスを選べる内装色を拡充 |
発表の文面では、レクサスはこれを「Lexus Driving Signature」をさらに高い次元へ進化させる取り組みの一環と位置づけている。モデルを問わず、基本性能の向上と造り込みを続けるという考え方だ。
センタートンネルの補強で、ボディの体幹を強化した
ボディの補強箇所は、従来のフロントエンド・リヤエンドに加えてセンタートンネルだ。公式は「体幹を強化した」と表現している。リヤサスペンションブレースとラゲッジブレースには熱硬化樹脂を塗って焼き付ける処理を施し、高周波の振動を減らす。
AVSとEPSの調整では、「より自然でコントロールしやすい操舵フィーリング」と、ロールやピッチの揺れが少ない「フラットで安心感の高い車両姿勢」を目指したとある。
これらの効果を示す数値(剛性の増加率など)は、発表には書かれていない。体感は個人差が大きいため、試乗で確かめるのが確実だ。
パノラマルーフは全車に選べて、前後分割の電動サンシェード付きだ
パノラマルーフは「メーカーオプション」だ。標準装備ではなく、注文時に選ぶ。公式が示した仕様は次のとおりで、写真のキャプションにも同じ表記がある。
- IR・UVカット機能付
- チルト&アウタースライド式
- 前後分割電動サンシェード付
前方にはメッシュディフレクターがつく。ルーフを開けたときの風切り音を抑えながら、後席まで開放感のある室内にするという説明だ。
公式の写真一覧には、従来から選べる「ムーンルーフ(チルト&アウタースライド式)」も並ぶ。パノラマルーフのオプション価格は、今回の発表には載っていない。見積もりはレクサス店で確かめたい。

“EXECUTIVE”は切子調カットガラスのオーナメントを選べる
最上級の“EXECUTIVE”では、オーナメントパネルに切子調カットガラスを使う内装色を選べるようになった。公式の写真には「切子調カットガラス&セミアニリン本革」のキャプションがある。
“version L”と“F SPORT”に同じ内装色が設定されるかどうかは、発表の本文からは読み取れない。この点もレクサス店で確認が必要だ。
今回は「一部改良」で、外観デザインの変更は発表に書かれていない
レクサスの発表の題は「「LS」を一部改良」だ。フルモデルチェンジではなく、現行モデルの改良にあたる。発表の本文が挙げる変更は、ボディ補強・サスペンションの調整・パノラマルーフの設定・内装色の拡充で、外観デザインの変更には触れていない。
「新しいLS」を期待して見積もりに行くと、見た目はほとんど変わらないと感じるかもしれない。変わったのは主に走りと選べる装備だ。
LSからの乗り換えで今の車を手放すときは、先に査定額を調べておく
LSは価格が1,400万円台以上で、今の車を下取りに出すか売るかで、実質の負担が大きく変わることもある。ディーラーの下取りだけでなく、買取店の査定額を比べておくと判断しやすい。
納車時期は車の状況で変わるため、売却の時期は新しい車の納期の見通しが立ってから決めるのがよい。
発売済みなので、注文はレクサス店でできる
今回の一部改良は2026年9月10日に発売済みだ。注文や見積もり、パノラマルーフを含むオプションの確認は、全国のレクサス店で行う。納期の目安は、発表には載っていない。
レクサスの他の車種の動きは、車種レビュー・比較の記事でも追っている。
情報源
- トヨタ自動車 グローバルニュースルーム「LEXUS、「LS」を一部改良」(2026年9月10日)
- 画像: Wikimedia Commons「21 Lexus LS 500 Base.jpg」「22 Lexus LS 500 Base.jpg」(HJUdall、CC0)。米国仕様のLS500の写真で、今回の改良内容を写したものではない

