日産は国内9.7%増、ホンダは5.7%減、三菱は0.6%増|2026年8月の国内販売と生産をメーカー公表の数字で比べる

日産は国内9.7%増、ホンダは5.7%減|2026年8月の国内販売をメーカー公表の数字で比べる

日産自動車とホンダは2026年9月29日、2026年8月の販売・生産・輸出実績をそれぞれ発表した。国内販売は、日産が27,810台で前年同月比9.7%増、ホンダが38,851台で前年同月比94.3%(5.7%減)と、対照的な結果になった。

日産は、軽自動車を含む国内の月間販売台数ランキングで「ルークス」が6,093台となり、10位にランクインしたとしている。一方、ホンダは国内販売が5カ月ぶりに前年を下回った。

スポンサーリンク

三菱自動車も同じ9月29日に、2026年8月単月の生産・販売・輸出実績を公表している。国内販売は8,147台で、前年同月比100.6%だった。この記事では、3社が公式に公表した数字だけを使い、台数の定義の違いにも触れながら整理する。数字の読み方を間違えやすいので、最後に注意点をまとめた。

目次

日産の8月の国内販売は27,810台、前年同月比9.7%増

日産の発表によると、2026年8月の国内販売(軽自動車を含む)は27,810台で、前年同月比9.7%増だった。4〜8月の累計は151,912台で、前年同期比3.3%増。前年同期の参考値は147,094台だ。

日産(国内) 8月 前年同月比 2026年4〜8月累計 前年同期比
国内販売(含軽) 27,810台 +9.7% 151,912台 +3.3%
国内生産 37,152台 +9.2% 230,487台 +5.1%

日産は、日本国内の販売について「前年同月比9.7%増」とし、「ルークス」が好調だったと説明している。ルークスの8月の販売台数は6,093台で、軽自動車を含む国内の月間販売台数ランキングで10位という位置づけだ。このランキングの出典は、日産の発表では明示されていない。順位は日産の説明として受け取り、全体の順位は自販連・全軽自協の統計で確かめるのが確実だ。

日産ルークス
イメージ画像です。

ホンダの8月の国内販売は38,851台、前年同月比94.3%で5カ月ぶり減

ホンダの発表では、2026年8月の国内販売は全合計で38,851台、前年同月比94.3%(前年実績41,220台)で、5カ月ぶりの前年割れだった。登録車と届出車(軽自動車)の内訳は次のとおり。

ホンダ(国内販売) 8月 前年比 前年実績 ホンダの注記
全合計 38,851台 94.3% 41,220台 5カ月ぶり減
登録車 20,734台 98.6% 21,038台 5カ月ぶり減
届出車 18,117台 89.8% 20,182台 4カ月ぶり減

届出車は、ホンダの表記で軽自動車にあたる。届出車の減少幅(89.8%)が、登録車(98.6%)より大きい。ただし、車種別の内訳は今回の資料には載っていないため、どの車種が減ったのかは分からない。

生産と輸出も、ホンダの数字は次のとおりだった。

ホンダ 8月 前年比 前年実績
国内生産 30,196台 67.7% 44,586台
日本からの輸出(全合計) 7,487台 102.5% 7,307台
うち欧州向け 4,712台 184.7% 2,551台
うち北米向け 846台 41.5% 2,037台

国内生産は「9カ月ぶり減」と書かれている。国内の販売台数と生産台数は別の数字なので、生産が減ったことが販売の減少に直結するとは、この資料からは言えない。

スポンサーリンク

ホンダの世界生産は233,388台で87.4%:北米は増え、アジアは減った

ホンダは、国内の数字のほかに、世界全体と地域別の生産も公表している。世界生産は233,388台(前年比87.4%、前年実績267,005台)で、7カ月連続の減少だ。海外生産は203,192台(91.4%、8カ月連続減)で、世界生産に占める割合は約87%になる(この記事での計算)。

ホンダ(生産) 2026年8月 前年比 前年実績 ホンダの表現
世界生産 233,388台 87.4% 267,005台 7カ月連続減
海外生産 203,192台 91.4% 222,419台 8カ月連続減
北米 147,761台 108.2% 136,559台 3カ月連続増
 うち米国 92,732台 105.3% 88,056台 3カ月連続増
アジア 43,377台 56.4% 76,887台 11カ月連続減
 うち中国 14,130台 28.3% 50,011台 11カ月連続減

北米の生産は世界生産の約63%にあたる(この記事での計算)。北米の増加と、アジア(特に中国)の減少が、世界生産では前年を下回る形になっている。国内生産は「自工会報告ベース(CBU)」、海外生産は「ラインオフベース速報値」と、ホンダは集計の基準を分けて注記している。

ホンダN-BOX JOY
イメージ画像です。

三菱自動車の8月の国内販売は8,147台、前年同月比100.6%で3か月連続増

三菱自動車の発表では、2026年8月の国内販売(輸入車を含む)は8,147台で、前年同月比100.6%、3か月連続の前年超えだった。内訳は登録車が3,656台(94.2%)、軽自動車が4,491台(106.5%)で、軽自動車が約55%を占める(この記事での計算)。当社シェア(軽自動車と輸入車を含む)は3.0%で、前年同月と同じだった。

三菱自動車 2026年8月 前年同月比 2026年度(4〜8月) 前年比
国内販売(合計) 8,147台 100.6% 47,878台 102.4%
 登録車 3,656台 94.2% 22,135台 113.6%
 軽自動車 4,491台 106.5% 25,743台 94.4%
国内生産 30,161台 117.7% 173,948台 96.9%
海外生産 32,870台 97.4% 163,621台 96.8%
輸出出荷 14,662台 91.2% 78,726台 93.4%

4〜8月の累計では、登録車が113.6%と伸び、軽自動車が94.4%と減っている。8月単月は逆に、軽自動車が増え、登録車が減った。月ごとに動きが入れ替わるので、1か月の数字だけで傾向を決めないほうがよい。

よくある誤解:日産・ホンダ・三菱の台数は、そのまま並べて比べられない

3社の数字を並べるときに注意したい点がある。三菱自動車の「国内販売」は、輸入車を含む数字だと、三菱自身が注記している。日産の「国内販売(含軽)」とホンダの「国内販売 全合計」は、どちらも登録車と軽自動車を含む数字として公表されているが、集計の基準や範囲まで同じだとは、両社の資料からは確認できない。日産は「前年同月比+9.7%」、ホンダは「前年比94.3%」と、増減の表し方も違う。ホンダの94.3%は、100%を基準にすると5.7%減という意味だ。

台数の大小や増減率を比べるときは、同じ統計(自販連・全軽自協のブランド別統計)で見るほうが確実だ。メーカー自身の発表は、その会社の数字を知るための一次資料として使うのがよい。

日産は世界販売が17.5%減でも、国内は伸びている

日産の発表によると、2026年8月のグローバル販売は207,162台で、前年同月比17.5%減。海外販売は179,352台で20.5%減だった。中国は28,275台で51.9%減と落ち込みが大きい。一方、米国は75,147台で7.1%減、メキシコは22,464台で5.6%減となっている。

日産(2026年8月) 販売台数 前年同月比 4〜8月累計 前年同期比
国内(含軽) 27,810台 +9.7% 151,912台 +3.3%
北米 105,470台 -7.1% 540,034台 +0.7%
欧州 13,438台 -8.6% 98,644台 -12.1%
中国 28,275台 -51.9% 159,376台 -41.9%
グローバル 207,162台 -17.5% 1,105,661台 -12.1%

日産の国内は、4〜8月の累計でも前年同期を3.3%上回っている。海外は欧州、中国とも累計で前年同期を下回っており、国内との差がはっきり出ている。なお日本からの輸出台数は、8月が26,610台で前年同月比3.7%減だった。

国内の27,810台は、グローバル販売の約13.4%にあたる(この記事での計算)。世界全体では前年を下回るなかで、国内は前年を上回った、というのが日産の8月の特徴だ。日産は「日本国内の販売台数は前年同月比9.7%増」と明記している。

数字の見方:乗り換えを考えるときの使いどころ

月ごとの販売台数は、納期や値引きを決める材料ではない。ルークスやN-BOXを検討するなら、グレードごとの納期と価格を、販売会社の見積もりとメーカー公式サイトで確かめるのが先だ。台数のニュースは、その車の人気を知る目安にとどめておくのがよい。

乗り換えの場合は、いま乗っている車の売却額も先に調べておくと、資金計画が立てやすい。

いまの車の査定額を比べたいときは、複数の買取店にまとめて依頼できるサービスがある。専門店比較で高価買取【CTN一括車査定】

車種別の新車販売ランキングは、車種レビュー・比較のカテゴリにもまとめている。

スポンサーリンク

情報源

目次