BMW X1・X2・X3・カントリーマン等リコール1,129台|カメラ映像が出ないおそれ

BMW X1・X2・X3・カントリーマン等リコール1,129台|カメラ映像が出ないおそれ

ビー・エム・ダブリュー株式会社は2026年10月1日、BMW X1・X2・X3・iX1・iX2と、MINIカントリーマン・エースマンのヘッドユニットについて、国土交通省にリコールを届け出た。届出番号は外-4241、対象は計22型式・計21車種の1,129台。リコール開始日も10月1日で、すでに始まっている。

内容は、ヘッドユニット(車載情報表示用コントロールユニット)の制御プログラムが不適切なため、電源オフ時にユニットが異常状態となることがある、というもの。その結果、再度車両を始動した際に、フロントカメラとサイドカメラの映像がセンターディスプレイに表示されず、保安基準に適合しないおそれがあると届け出られている。

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直し方は、全車両のヘッドユニットの制御プログラムを対策仕様に書き換えること。販売店で診断機をつなぐ方法のほか、準備が整い次第、遠隔配信で使用者がインストールする方法も用意される。

目次

対象はBMWの12車種とMINIの9車種、計1,129台。製作は2023年11月〜2025年3月

国土交通省のリコール届出一覧表(PDF)は、対象を50行に分けて載せている。型式ごとにまとめると次のとおりだ。車台番号の範囲は一覧表で確認できる。

車名 通称名 型式 製作期間(最初〜最後) 台数
BMW BMW X1 sDrive18i 3BA-22EE15 令和6年6月21日〜令和7年1月29日 105
BMW X1 xDrive20i 3BA-52EE20 令和6年4月11日〜令和6年5月27日 2
BMW X1 xDrive20d 3CA-42EG20 令和6年1月24日〜令和6年2月27日 5
3CA-42EG20T 令和6年5月21日〜令和7年1月30日 207
BMW iX1 eDrive20 ZAA-72EG33 令和6年6月1日〜令和6年9月14日 3
BMW iX1 xDrive30 ZAA-62EF67 令和5年11月7日〜令和6年4月8日 4
BMW X1 M35i xDrive 3BA-12EF20 令和5年11月8日〜令和7年1月16日 26
BMW X2 xDrive20i 3BA-42GM20 令和5年11月28日〜令和7年1月29日 367
BMW iX2 xDrive30 ZAA-72GM67 令和6年4月12日〜令和6年8月27日 8
BMW X2 M35i xDrive 3BA-82GM20 令和6年2月29日〜令和7年1月29日 40
BMW X3 20 xDrive 3AA-32GP20 令和6年9月10日〜令和7年3月28日 17
BMW X3 20d xDrive 3CA-12GR20 令和6年8月21日〜令和7年3月27日 150
BMW X3 M50 xDrive 3AA-72GP30 令和6年8月23日〜令和7年3月26日 29
MINI MINI カントリーマン C 3BA-12GA15 令和6年3月1日〜令和7年1月15日 15
MINI カントリーマン D 3DA-62GA20 令和5年12月4日〜令和7年1月30日 51
MINI カントリーマン E ZAA-42GA33 令和6年5月8日〜令和6年10月29日 2
MINI カントリーマン S ALL4 3BA-22GA20 令和6年1月15日〜令和7年1月27日 25
MINI カントリーマン SE ALL4 ZAA-52GA67 令和6年4月20日〜令和7年1月15日 3
MINI JCW カントリーマン ALL4 7BA-32GA20 令和6年1月13日〜令和7年2月11日 32
MINI Aceman E ZAA-32GC32 令和6年6月30日〜令和7年2月10日 8
MINI Aceman SE ZAA-82GC32 令和6年7月11日〜令和7年2月10日 18
MINI JCW Aceman E ZAA-22HF32 令和7年1月9日〜令和7年1月21日 12
計22型式・計21車種 令和5年11月7日〜令和7年3月28日 1,129

型式ごとの台数と期間は、一覧表の各行を編集部がまとめたもの。期間は途中が途切れている型式が多く、その間に作られた車がすべて対象という意味ではない。BMWは963台、MINIは166台で、合計は「計1,129台」と一致する。

最も多いのはX2 xDrive20iの367台。製作期間の全体の範囲は令和5年(2023年)11月7日から令和7年(2025年)3月28日までで、中古で手に入れた人も対象になり得る。

電源を切ったときにヘッドユニットが異常状態になり、次の始動でカメラ映像が出ないおそれがある

不具合の部位は「ヘッドユニット(車載情報表示用コントロールユニット)」。一覧表は、状態と原因を次のように書いている。

ヘッドユニット(*)において、制御プログラムが不適切なため、電源オフ時に当該ユニットが異常状態となることがある。そのため、再度車両を始動した際に直前直左確認時のフロントカメラおよびサイドカメラの映像がセンターディスプレイ(インストルメントパネル中央モニター)に表示されず、保安基準に適合しないおそれがある。

部品が壊れるのではなく、プログラムの不具合だ。影響が出るのは、車のすぐ前と左側を確かめるときに使うフロントカメラ・サイドカメラの映像。改善箇所説明図(PDF)は、インストルメントパネル中央のモニターを「基準不適合発生箇所」として示している。

運転席から見た車内の大型ディスプレイとメーター
イメージ画像です。

届出時点の不具合件数は2件、事故は0件。発見の動機は「市場からの情報による」とされている。

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直し方はプログラムの書き換え。販売店での作業か、準備が整い次第の遠隔配信

改善措置の内容は、一覧表に次のとおり記載されている。

全車両、ヘッドユニットの制御プログラムを対策仕様に書き換える。
なお、上記措置は以下のいずれかにより行う。
-販売店に入庫し、診断機に接続することにより実施する。
-準備が整い次第、対象車両へ遠隔配信し、使用者自身がインストールする。

部品の交換はない。ただし遠隔配信は「準備が整い次第」とされ、届出の時点で配信が始まっているとは書かれていない。配信を待つか販売店で書き換えるかは、販売店に相談して決めるのが確実だ。

作業が済んだかどうかは、改善箇所説明図に次の識別方法が書かれている。

識別:作業完了車は、液晶モニターの設定画面で表示させることが出来るプログラムのバージョンが、11/2024.58以上であることにより識別する。

ペイントやステッカーではなく、画面に出るバージョンで見分けるわけだ。

対象かどうかは車台番号で調べる。範囲内でも対象外の車がある

一覧表の備考には、次の注意がある。

リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があります。上記の範囲は、車台番号の下7桁を基に区分けしています。

表に当てはまっても、それだけで対象とは決まらない。調べ方は次のとおり。車台番号は車検証に書かれている。

  • BMWは、リコール等検索で車台番号を入力して調べる方法を案内している。MINIの公式サイトにも車台番号検索の入口がある
  • 作業済みかどうかは、先に書いたプログラムのバージョン(11/2024.58以上)で確かめられる
  • 電話なら、届出の問い合わせ先であるBMWカスタマー・インタラクション・センター(フリーダイヤル 0120-954-018)に聞ける
車検証を手元に置き、スマートフォンで車台番号を入力しようとしている手元
イメージ画像です。

国土交通省のリコール情報検索は、車名・型式・届出日から届出の内容を探す仕組みで、車台番号では検索できない。個別の車台番号から調べたい場合はメーカーや販売会社に問い合わせるよう書かれている。収録は2026年8月31日までの届出で、今回の外-4241はリコール・改善対策の届出(令和8年分)のページの10月1日の欄に載っている。

9月17日の330e・530e・740eのスタータのリコールとは別件

BMWは9月17日にも、330e・530e iPerformance・740e iPerformanceのスタータのリコール(外-4234、計4,807台)を届け出ている。詳しくはBMW 330e・530e・740eのスタータにリコール|4,807台、浸水のおそれにまとめた。

2件は中身がまったく違う。

  • 外-4234:部位はスタータ。水たまり等を勢いよく走るとリレーに水が入るおそれ。直し方はスタータの交換
  • 外-4241(今回):部位はヘッドユニット。再始動時にカメラ映像が出ないおそれ。直し方はプログラムの書き換え

対象車種も重なっていない。先月の分を済ませた人も、今回の分は別に確かめる必要がある。

通知はダイレクトメールのほか、車への「インカーコミュニケーションメッセージ」でも届く

一覧表によると、使用者への通知は次の方法で行う。

・使用者:ダイレクトメール等で通知する。または、車両にインカーコミュニケーションメッセージを送信する。

郵便だけでなく、車の画面にメッセージが届く場合がある。

BMWの公式サイトは、入庫予約は最寄りのBMW正規ディーラーへ、一般的な問い合わせはリコール専用ダイアル(0120-954-018、平日9:00〜19:00、土日祝9:00〜18:00)へ、と案内している。MINIの公式サイトは、MINIのリコール専用ダイアルとして0120-971-313を載せている。

リコールは保安基準に関わる届出。案内が来たら後回しにしない

国土交通省は自動車のリコール制度についてのページで、「リコール・改善対策の際には、安全確保の観点などから修理を必ず受けるようにしましょう」と呼びかけている。自動車ユーザーにも、自分の車が保安基準に適合するよう点検・整備する義務がある、とも書かれている。

不具合件数が2件でも、対象かどうかは早めに確かめておきたい。中古でBMWを買うときの確認点は、中古のBMW購入で失敗しないための5つの注意点にまとめている。

車のトラブルと弱点については、トラブル・弱点対策のカテゴリにほかの記事をまとめている。

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