アルファードの運転は初心者に難しい?寸法・運転支援・コツを公式資料で確認

アルファードの運転は初心者に難しい?寸法・運転支援・コツを公式資料で確認

現行アルファードの大きさは、全長4,995mm、全幅1,850mm、最小回転半径5.9mだ。トヨタの主要諸元表に載っている数字で、グレードやパワートレーンが違っても全長・全幅・最小回転半径・ホイールベースは共通になっている。

同じトヨタのノアと比べると、全長は300mm、全幅は120mm大きく、最小回転半径は0.4m大きい。初心者が「運転しにくい」「難しい」と感じる理由の一つは、この大きさの差だろう。

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一方で、運転を助ける装備は多い。Toyota Safety Senseの主な機能(プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロールなど)とパノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)は全グレードに標準装備だ。ただしToyota Safety Senseの中でも、緊急時操舵支援などはグレードで違う。ただし、自動で駐車を支援するアドバンスト パークはExecutive Loungeに標準、Zはメーカーオプション、Gには設定がない。この記事では、数字と装備をトヨタ公式資料で確かめ、運転のコツはJAFと警察庁の資料に沿って書く。

目次

アルファードは全長4,995mm・全幅1,850mm・最小回転半径5.9mの大型ミニバンだ

トヨタが公開している「トヨタ アルファード 主要諸元表」から、運転のしやすさに関わる寸法を抜き出すと次のとおりだ。

項目 アルファード(現行)
全長 4,995mm
全幅 1,850mm
全高 1,935mm(プラグインハイブリッド車は1,945mm。ハイブリッド車のExecutive Loungeは19インチタイヤ装着時1,945mm)
ホイールベース 3,000mm
最小回転半径 5.9m

全高は仕様で少し変わる。諸元表の注記では、プラグインハイブリッド車は17インチタイヤを付けると1,935mm、ハイブリッド車のExecutive Loungeは19インチタイヤで1,945mmになる。立体駐車場の高さ制限を確かめるときは、自分の車の車検証か、グレードごとの数字で見る。

全長は5mにわずかに届かない4,995mmで、ホイールベースは3,000mmある。自宅や職場の駐車スペースに収まるかは、この全長と全幅で先に確かめておきたい。

大型ミニバンを真上から見た図に、全長・全幅・ホイールベースの寸法線を入れた一般化したイラスト
イメージ画像です。

ノアより全長は300mm、全幅は120mm大きい。数字で見る運転しにくさ

「アルファードは大きい」と言われても、比べる相手がないと感覚がつかみにくい。そこで、同じトヨタのミドルサイズミニバンのノアの主要諸元表と並べた。どちらもトヨタ公式の数字だ。

項目 アルファード ノア(ハイブリッド車) 差(編集部計算)
全長 4,995mm 4,695mm +300mm
全幅 1,850mm 1,730mm +120mm
全高 1,935mm 1,895mm(E-Fourは1,925mm) +40mm(2WD同士)
ホイールベース 3,000mm 2,850mm +150mm
最小回転半径 5.9m 5.5m +0.4m

特に気をつけたいのは全幅だ。ノアの1,730mmに対して、アルファードは1,850mmある。左右それぞれ60mmずつ外に広がる計算で、狭い道のすれ違いや、白線で区切られた駐車枠の中では余裕が小さくなる。

最小回転半径も0.4m大きい。数字が大きいほど小回りは利きにくく、同じ角やUターンでも、ノアより大きく回る必要がある。ノアやコンパクトカーから乗り換える初心者は、この2つの差を頭に入れておくと戸惑いが減る。

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運転支援はToyota Safety Senseの主な機能とパノラミックビューモニターが全車標準だ

車の大きさを補う装備は、グレードで中身が違う。トヨタの「アルファード 主要装備一覧表」で、運転に関わる主なものを整理すると次のようになる。

装備 Executive Lounge Z G
プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト[LTA]、レーンディパーチャーアラート[LDA]、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) 標準 標準 標準
パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付) 標準 標準 標準
ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト(ドアオープン制御付)[SEA]ほか 標準 標準 標準
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両+後方歩行者) 標準 標準 標準
パーキングサポートブレーキ(周囲静止物) 標準 メーカーオプション 設定なし
アダプティブハイビームシステム[AHS](Gはオートマチックハイビーム[AHB]が標準) 標準 標準 メーカーオプション
緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート[FCTA]+レーンチェンジアシスト[LCA] 標準 メーカーオプション 設定なし
アドバンスト パーク 標準(リモート機能付) メーカーオプション 設定なし
アドバンスト ドライブ(渋滞時支援) 標準 メーカーオプション 設定なし

緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシストと、アダプティブハイビームシステム[AHS]は、装備一覧表ではToyota Safety Senseの枠に入っている。つまりToyota Safety Senseでも、緊急時操舵支援+FCTA+LCAはExecutive Lounge標準・Zメーカーオプション・G設定なし、AHSはGだけメーカーオプションと、グレードで差がある。

Zのメーカーオプションは単品ではなく、アドバンスト ドライブやパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)などとのセットで付く、と装備一覧表の注記にある。中古車で探すときは、オプションが付いている個体かどうかを販売店に確かめる必要がある。

全車標準のパノラミックビューモニターは、車を上から見たような映像をディスプレイに映す装備だ。トヨタの安全性能ページでは、狭い道のすれ違いや幅寄せで車の横を確かめる「サイドクリアランスビュー」、右左折時に斜め後方から見た映像を出す「コーナリングビュー」も紹介されている。全幅1,850mmの車幅感覚をつかむ助けになる。

車を真上から見下ろしたような周囲確認モニターの画面を、一般化して描いたイメージ
イメージ画像です。

アドバンスト パークはExecutive Loungeに標準、Zはオプション、Gには無い

駐車が苦手な初心者が気にするのが、アドバンスト パークだ。トヨタの安全性能ページは、この機能を次のように説明している。

ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト*1の全操作をクルマが支援してくれるため、安心してラクに停められます。

*1.シフト操作の支援はプラグインハイブリッド車、ハイブリッド車のみとなります。

つまりシフト操作まで支援するのはハイブリッド車とプラグインハイブリッド車だけだ。Zのガソリン車にオプションで付けた場合、装備一覧表の注記のとおり、アドバンスト パークのシフト操作は手動になる。

並列駐車ではバック駐車に加えて前向き駐車、バック出庫、前向き出庫にも対応し、縦列駐車もできる。駐車位置を事前に登録しておけば、白線のない駐車場でも使えるメモリ機能もある。スマートフォンアプリで車外から駐車・出庫できるリモート機能は、Executive Loungeに標準、Zはハイブリッド車とプラグインハイブリッド車にメーカーオプションだ。

装備一覧表に載っているZのメーカーオプション価格は、プラグインハイブリッド車がリモート機能付で128,700円、ハイブリッド車がリモート機能付で139,700円、ガソリン車が95,700円(いずれも消費税込み)。Gには設定がない。「アルファードなら自動で駐車してくれる」と考えて選ぶと、グレードによっては付いていないので注意したい。

運転支援があっても「任せて安全」ではない。警察庁も過信を戒めている

ここは誤解されやすい。アドバンスト パークもレーダークルーズコントロールも、運転を代わってくれる装置ではない。警察庁は運転支援機能について、次のように注意を呼びかけている。

運転支援機能とは、運転者の運転を支援する機能であり、飽くまでも運転操作の主体は運転者です。

同じ資料で警察庁は、一定の速度以上ではセンサーが前方の障害物を検知できず、運転支援機能が適切に作動しない場合があることも挙げ、機能の限界や注意点を正しく理解して過信しないよう求めている。トヨタの安全性能ページにも、レーンディパーチャーアラートやレーントレーシングアシストは自動で運転する装置ではない、という注意書きがある。

カメラの映像も同じだ。JAFはバックカメラについてのユーザーテストで、カメラを注視するあまり目視やミラーでの確認が不足する可能性を指摘している。モニターは補助として使い、最後は自分の目で確かめる。これが大きな車を運転するときの基本になる。

乗る前のコツは、運転姿勢とミラーをJAFの基準で合わせることだ

車が大きいほど、見える範囲を最初に整えておく意味は大きい。JAFの「クルマ何でも質問箱」は、正しい運転姿勢の作り方を次の順で説明している。

  • シートに深く座る。高さを調整できる場合は、頭上が窮屈でない範囲で、前方の死角を減らすため高めにする
  • ブレーキペダルを強く踏んだ状態で、膝が伸び切らない位置にシートの前後を合わせる
  • ハンドルの頂点を握っても肘が伸び切らない角度に背もたれを調整する
  • ルームミラーはミラーの中心とリアウインドウの中心が合うようにする

ドアミラーについて、JAFは次の基準を示している。

ドアミラーは、左右方向はミラーの内側1/4程度に自車が映りこむ位置、上下方向は地平線がミラーの中央付近に来る位置を基準としながら調整します。

ミラーの調整は、正しい運転姿勢を保ったまま行うことが大切だとJAFは書いている。家族で運転を交代する車なら、乗るたびに合わせ直す習慣をつけたい。

「運転すると疲れる」なら、2時間に1回以上の休憩と支援機能の使い方を見直す

大きな車の長距離運転は疲れやすいと感じる人もいる。JAFは高速道路での居眠り運転防止について、長距離を走るときは2時間に1回以上休憩が取れるよう、余裕のあるドライブプランを立てるよう勧めている。

アルファードは全車にレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)が付く。JAFはACC(車間距離制御装置)について、アクセルやブレーキ操作の一部を自動で行うため疲労軽減の効果が望めるとする一方、雨で路面が滑りやすいときや、隣の車線から急に割り込まれたときはACCだけでは対応できないことがある、とも書いている。

Executive Loungeと、オプションを付けたZには、高速道路・自動車専用道路(一部を除く本線)の渋滞時(0km/h〜約40km/h)に働くアドバンスト ドライブ(渋滞時支援)もある。トヨタは渋滞時の疲労軽減をうたっているが、条件を満たしたときだけ作動する機能で、周囲への注意はドライバーの責任のままだ。

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アルファードについては、8人乗りの3列目の広さを扱った記事と、8人乗りを買う前に知っておきたい後悔ポイントの記事も出している。車種の比較記事は車種レビュー・比較のカテゴリにまとめている。

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